編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Langer O, Rodriguez DA, Xenakis EM, McFarland MB, Berkus MD, Arrendondo F: Intensified versus conventional management of gestational diabetes. Am J Obstet Gynecol 1994; 170: 1036-1047. [PubMed]

妊娠糖尿病妊婦でのインスリン療法,食事療法による良好な血糖コントロールは,周産期の経過,奇形児出産等に影響を及ぼすことを示す試験。【池田富貴】

●目的 妊娠糖尿病における厳格な血糖コントロール,実証された血糖データ,インスリン開始基準の順守に基づく強化管理は,ほぼ正常な血糖コントロールをもたらし,有害な結果を減少させる,という仮説を検討した。
●デザイン 後ろ向き,無作為,多施設。
●試験期間 登録期間は1989年7月~1993年4月。
●対象患者 周産期に通常の血糖コントロールを行った妊娠糖尿病妊婦1316例,周産期に血糖コントロールを強化した妊娠糖尿病妊婦1145例,同時期に周産期であり糖尿病のない妊婦4922例。登録基準:100g OGTTにて血糖の3時間値が130mg/dL以上である妊婦。
●方法 どちらの妊娠糖尿病妊婦も食事療法単独,あるいは食事療法とインスリン療法併用による治療を受けた。糖尿病妊婦における巨大児出産,妊娠糖尿病の罹病歴,糖尿病の家族歴,肥満度,母親の年齢,プログラムにエントリーした時点での妊娠年齢などを比較した。また,それぞれの妊娠糖尿病妊婦には決められた回数の自己血糖測定を行うこととした。
●結果 対照群は年齢も若く,肥満もなく,巨大児出産もまれであった。妊娠糖尿病妊婦の場合,周産期に血糖コントロールを強化した群では通常コントロール群と比較して,巨大児出産,帝王切開,代謝性の合併症,異常分娩,死産,新生児集中治療室での入院期間の割合が減少していた。平均血糖値,出産時の妊娠週数,巨大児出産歴は,有害な周産期の結果に対する高いリスクを示していた。平均血糖値の安定が周産期の結果を良好にしていた。
●結論 妊娠中に血糖コントロールを強化することは,周産期の結果に関連していて,血糖コントロールと新生児の結果には関連があることを明確にしている。