編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Malmberg K: Prospective randomised study of intensive insulin treatment on long term survival after acute myocardial infarction in patients with diabetes mellitus. DIGAMI (Diabetes Mellitus, Insulin Glucose Infusion in Acute Myocardial Infarction) Study Group. BMJ 1997; 314: 1512-1515. [PubMed]

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●目的 急性心筋梗塞(AMI)を発症した糖尿病患者においてインスリン-グルコース点滴とインスリン反復投与による集中代謝療法が予後を改善するという仮説を検証した。主要アウトカムは全死亡。
●デザイン 無作為,多施設。
●試験期間 追跡期間は平均3.4年(1.6~5.6年)。
●対象患者 620例:スウェーデン内19施設のCCU(冠動脈疾患集中治療室)に搬送されたAMI発症24時間以内の糖尿病(血糖値>11mmol/L)患者。
●方法 患者をインスリン治療経験の有無と心血管リスクの程度により,以下4群に層別化。治療経験なし+低リスク群(272例),治療経験なし+高リスク群(129例),治療経験あり+低リスク群(119例),治療経験あり+高リスク群(100例)。さらに,患者を集中治療(標準治療+インスリン)群(306例)または対照(標準治療)群(314例)に割付け。集中治療群は,インスリン-グルコースを最低24時間点滴した後,インスリン皮下投与を1日4回3ヵ月以上実施。
●結果 追跡1年間での死亡は対照群82例(26%),集中治療群58例(19%)(相対死亡率30%低下)であり,特に治療経験なし+低リスク群で入院中の死亡が有意に低かった(対照群12% vs. 集中治療群5%,p<0.05)。退院後に死亡率の差がさらに顕著となり,対照群の138例(44%),集中治療群の102例(33%)が死亡,相対リスクは0.72(95%CI 0.55-0.92,p=0.011)であった。著明な効果が認められたのは,治療経験なし+低リスク群の272例であった(相対リスク0.49,95%CI 0.30-0.80,p=0.004)。
●結論 AMIを発症した糖尿病患者において,インスリン-グルコース点滴とインスリン反復皮下投与による集中治療は長期生存率を改善し,1年目にみられた効果は3.5年目にも継続していた。死亡率の絶対低下は11%であった(NNT;治療必要症例数=9)。