編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Ziegler D, Gries FA, Muhlen H, Rathmann W, Spuler M, Lessmann F: Prevalence and clinical correlates of cardiovascular autonomic and peripheral diabetic neuropathy in patients attending diabetes centers. The Diacan Multicenter Study Group. Diabete Metab 1993; 19: 143-151. [PubMed]

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●目的 糖尿病患者における心血管系糖尿病性自律神経障害(CADN)と末梢神経障害の罹患率とその関連因子を評価した。
●デザイン 無作為,多施設(オーストリア,スイス,ドイツ),cross-sectional。
●試験期間 -
●対象患者 1171例:1型糖尿病647例(11~69歳),2型糖尿病524例(16~72歳)。
除外基準:登録前1週間以内にケトン尿とケトアシドーシス歴がある者,不整脈,不安定狭心症患者,アルコール中毒。
●方法 HbA1c値,血糖値,尿アルブミン値を測定。自律神経障害は(1)安静時変動係数(CV),(2)低周波数パワースペクトル,(3)中周波数パワースペクトル,(4)深呼吸時のベクトル解析のMCR; mean circular resultat,(5)最大/最小30:15比,(6)バルサルバ比のうち,異常を2つ有する者をCADN境界域,3つ以上の異常を有する者を明らかなCADNとした。末梢神経障害は,臨床症状,腱反射なし,振動知覚域異常のうち2つ以上の異常を有する者とした。
●結果 明らかなCADNと診断された患者は1型で16.8%,2型で22.1%(p<0.05)。境界域CADNはそれぞれ8.5%と12.2%であった(p<0.05)。末梢神経障害は1型で17.1%,2型で34.8%であった(p<0.05)。1型,2型いずれも末梢神経障害,網膜症,大血管障害がCADNに関連していたが,年齢,HbA1cは1型でのみ関連していた(p<0.05)。また末梢神経障害には1型,2型いずれも年齢,網膜症,CADNが関連し,アルブミン尿症は1型で,体重は2型で関連していた(p<0.05)。
●結論 CADNや末梢神経障害は2型糖尿病のほうが多く,高齢に伴う神経系の脆弱化が示唆される。網膜症はこうした糖尿病合併症と有力な相関を示す。