編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Marso SP, Ellis SG, Tuzcu M, Whitlow PL, Franco I, Raymond RE, Topol EJ: The importance of proteinuria as a determinant of mortality following percutaneous coronary revascularization in diabetics. J Am Coll Cardiol 1999; 33: 1269-1277. [PubMed]

糖尿病性腎症における蛋白尿が動脈硬化の間接的指標であることを示した試験。糖尿病性腎症の進展には遺伝因子の関与も考えられており,蛋白尿のみならず,罹病期間,血糖コントロール状況なども考慮する必要があると思われる。【小川 理】

●目的 経皮的冠動脈形成術(PCI)後の死亡率,イベント再発率について,糖尿病の有無,蛋白尿の有無で比較検討した。エンドポイントはあらゆる原因による死亡,および非致死性心筋梗塞,PCI,CABGによる再血行再建術の必要な状態。
●デザイン 前向き,コホート。
●試験期間 平均観察期間は20.2ヵ月。
●対象患者 2784例:PCIを行った糖尿病群537例(蛋白尿群217例,非蛋白尿群320例)と非糖尿病群2247例。
●方法 対象を非糖尿病群,糖尿病群に分け,糖尿病群は非蛋白尿群,蛋白尿群に分けた。さらに蛋白尿群は微量アルブミン尿群,顕性蛋白尿群の2群に分け,追跡した。
●結果 2年間の観察期間における死亡率は非糖尿病群で7.3%,糖尿病群で13.5%であった(p<0.001)。糖尿病群において非蛋白尿群では9.1%,蛋白尿群では20.3%であった(p<0.001)。蛋白尿群において微量アルブミン尿群では16.2%,顕性蛋白尿群では43.1%であった(p<0.001)。非糖尿病群と糖尿病非蛋白尿群で生存率に有意差を認めなかった(p=0.8)。
●結論 PCI後の糖尿病患者において蛋白尿の存在は予後を規定しうる因子であることが示された。