編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Viberti G, Mogensen CE, Groop LC, Pauls JF: Effect of captopril on progression to clinical proteinuria in patients with insulin-dependent diabetes mellitus and microalbuminuria. European Microalbuminuria Captopril Study Group. JAMA 1994; 271: 275-279. [PubMed]

ACE阻害薬captoprilの蛋白尿への進展防止が示された。降圧薬を追加した患者はプラセボ群で4例,captopril群で2例だけであり,血圧はプラセボ群で126/76mmHg,captopril群で122/74mmHgにコントロールされていたことより,降圧効果の差よりはACE阻害薬そのものが糖尿病性腎症予防効果を示したといえる。【片山茂裕

●目的 微量アルブミン尿を伴うIDDM患者における,ACE阻害薬captoprilの蛋白尿への進展率およびアルブミン排泄率(AER)の変化率へ及ぼす影響を検討した。
●デザイン 無作為,プラセボ対照,二重盲検,多施設。
●試験期間 追跡期間は2年。
●対象患者 92例:微量アルブミン尿を伴う正常血圧IDDM患者。18~55歳。39歳以前にIDDMを発症し,AERが20~200μg/分の者。血圧は35歳以上では160/95mmHg未満,35歳未満では145/90mmHg未満。
除外基準:降圧薬,非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs),アルドース還元酵素阻害薬の投与を受けている者,血清クレアチニン濃度1.7mg/dL以上の者,高カリウム血症の者,他の心腎血管疾患のある者。
●方法 captopril 50mgあるいはプラセボを1日に2回投与。3ヵ月ごとに2回の夜間尿にてAERを測定。血圧が上記基準を超えた場合には,利尿薬かβ遮断薬か血管拡張薬を追加。
●結果 平均血圧はプラセボ群で不変,captopril群で3~7mmHg低下。血糖コントロールや糸球体濾過率には両群で変化を認めず。各群44例のうち,プラセボ群の12例,captopril群の4例が蛋白尿(AER>200μg/分)に進展(p=0.05)。AERはプラセボ群で52から76μg/分に増加したが,captopril群では52から41μg/分に低下した(p<0.01)。
●結論 captoprilは,微量アルブミン尿を伴うIDDM患者のAERの増加を抑制し,蛋白尿への進展を防止した。