編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
2018年2月現在,1152報収載!
全トライアルリスト
[HOMEに戻る]
Mimouni F, Miodovnik M, Whitsett JA, Holroyde JC, Siddiqi TA, Tsang RC: Respiratory distress syndrome in infants of diabetic mothers in the 1980s: no direct adverse effect of maternal diabetes with modern management. Obstet Gynecol 1987; 69: 191-195. [PubMed]

-

●目的 1980年代では母親の妊娠糖尿病がもはや,在胎週齢,人種,性別,出産様式,新生児仮死から独立した新生児呼吸促迫症候群(RDS)進展のリスク因子とはならないという仮説を検証した。
●デザイン 無作為,対照。
●試験期間 -
●対象患者 254例:糖尿病の母親から産まれた新生児127例(糖尿病群)と,在胎週齢,新生児の性別・人種,出産様式,Apgarスコアをマッチさせた,非糖尿病の母親から産まれた新生児127例(対照群)。
●方法 糖尿病群の母親のうち,妊娠9週以前に試験に参加した母親を,厳格管理群(空腹時血糖[FBG]値<80mg/dL,食後1.5時間の血糖値<120mg/dL)44例,従来管理群(FBG値<100mg/dL,食後血糖値<140mg/dL)45例に無作為に割付け。妊娠第1三半期以後に試験に参加した母親(38例)には従来管理群と同様の管理を行った。
●結果 糖尿病の母親から産まれた新生児では,RDS発生率が13.4%であり,対照群の15%と有意差は認められなかった(p>0.05)。在胎週齢が36週未満と36週以上で分析しても,糖尿病群と対照群との間でRDS発生率に違いはなかった。ロジスティック回帰分析では,糖尿病の母親から産まれた新生児にRDSが認められる割合は,短い在胎週齢(p<0.0001),帝王切開(p<0.01)と有意な相関が認められたが,新生児の性別,人種,母親の糖尿病治療法,Apgarスコアとは相関しなかった。
●結論 現在の糖尿病管理法では,母親の妊娠糖尿病が新生児のRDS発症のリスク因子とはならないが,未熟児出産や帝王切開では,糖尿病の母親から産まれた新生児でのRDSの頻度が増加する。