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Selby JV, Zhang D: Risk factors for lower extremity amputation in persons with diabetes. Diabetes Care 1995; 18: 509-516. [PubMed]

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●目的 糖尿病(主にNIDDM患者)における下肢切断(LEA)の予測因子を検討した。
●デザイン case-control study。
●試験期間 追跡期間は平均13.2年。
●対象患者 1964~1984年に糖尿病と診断され,北カリフォルニアの健康維持機構(health maintenance organization, HMO)に登録した患者10068例のうち,初めて非外傷性LEAを受けた患者150例と,追跡期間中LEA未経験の対照患者278例。
●方法 質問票あるいは健康診断により,心血管疾患リスク因子(喫煙状況,コレステロール値,クレアチニン値,血圧,心拍数,BMI)を評価した。1971年まで肩甲骨下部および上腕三頭筋部皮脂厚を測定。他の糖尿病合併症(神経障害,脳卒中,網膜症,dipstick陽性蛋白尿症,心筋梗塞)は医療記録に記載されている場合,記録した。
●結果 LEAの初発はベースライン時から9.6年後(中央値)で,男性が63%を占めた。血糖コントロール値(p<0.0001),糖尿病の罹病期間(p=0.04),ベースライン時のSBP値(p=0.004),細小血管合併症(網膜症,神経障害,腎障害)がLEAの独立した予測因子であった。脳卒中の既往も同様に予測因子であったが,心筋梗塞の既往,糖尿病のタイプ,喫煙,総コレステロール値は予測因子ではなかった。アフリカ系アメリカ人であることは,単変量解析でも多変量解析でもLEAのリスクとは関係がなかった。
●結論 LEAは,糖尿病の細小血管合併症と共通のリスク因子を有している。したがって,血糖と血圧のコントロールが切断のリスクを低下させる。医療保護が同程度である場合,アフリカ系アメリカ人で糖尿病によるLEAのリスクが増えるとは思われない。