編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Feskens EJ, Virtanen SM, Rasanen L, Tuomilehto J, Stengard J, Pekkanen J, Nissinen A, Kromhout D: Dietary factors determining diabetes and impaired glucose tolerance. A 20-year follow-up of the Finnish and Dutch cohorts of the Seven Countries Study. Diabetes Care 1995; 18: 1104-1112. [PubMed]

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●目的 高齢男性における長期の食事習慣について,耐糖能およびNIDDMとの関連を検討した。
●デザイン 疫学,後ろ向き,コホート,多施設。
●試験期間 追跡期間は20年。
●対象患者 338例:Seven Countries Study(米国,Finland,Greece,Italy,the Netherlands,Yugoslavia,日本)のフィンランドとオランダの集団。追跡開始から10年(1969/1970)と30年(1989/1990)時点の食事習慣およびBMI,30年時点の耐糖能について完全なデータが得られた者。男性。
除外基準:追跡30年時点で,糖尿病治療中であった者。
●方法 追跡30年時点で,OGTTにより患者を糖尿病(DM)群(26例,2時間後血糖値≧11.1mmol/L),耐糖能異常(IGT)群(71例,7.8~11.1mmol/L),正常耐糖能(NGT)群(241例,<7.8mmol/L)に分類し,BMIを算出,糖尿病歴を聴取した。また,追跡10年および30年時点で,質問票により食事習慣を調査した。
●結果 年齢,集団による補正後,総脂肪,飽和脂肪酸,不飽和脂肪酸,コレステロール摂取量は,DM群で他の2群に比べ高かった。年齢,集団,過去のBMI,過去のエネルギー摂取量による補正後,総脂肪および飽和脂肪酸摂取量は30年時点の2時間後血糖値と正相関し(p<0.05),過去のビタミンC摂取量は逆相関した(p<0.05)。それぞれの摂取量の変化は2時間後血糖値とは関連がなかった。集団,年齢,過去のエネルギー摂取量による補正後,過去のBMIは30年時点の2時間後血糖値と相関したが(p<0.001),20年間のBMIの変化は有意な相関がなかった。20年間の野菜,豆類,ジャガイモ,魚類の摂取量増加は,2時間後血糖値と逆相関した(p<0.05)。これら食物と2時間後血糖値との相関に,食物間で関連はなかった(p=0.06~0.10)。魚類の摂取量増加と2時間後血糖値との逆相関関係と,過去のビタミンC,飽和脂肪酸の摂取量とは関連がなかった(p=0.04)。
●結論 大量の脂肪(特に飽和脂肪酸)の摂取が,IGTおよびNIDDMのリスクに寄与する一方,魚類,ジャガイモ,野菜,豆類には予防効果があると思われる。ビタミンCとIGTの逆相関関係から,抗酸化物質は糖代謝異常の進展防止に効果的であると考えられる。