編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Goldberg RB, Holvey SM, Schneider J: A dose-response study of glimepiride in patients with NIDDM who have previously received sulfonylurea agents. The Glimepiride Protocol #201 Study Group. Diabetes Care 1996; 19: 849-856. [PubMed]

glimepirideの用量反応性を示した試験である。【片山茂裕

●目的 NIDDM治療におけるスルホニル尿素(SU)glimepirideの有効性,安全性,用量反応関係,最少有効量を検討した。
●デザイン 無作為,二重盲検,プラセボ対照,パラレル,多施設。
●試験期間 試験期間は14週。
●対象患者 304例:NIDDM患者。30~75歳。理想体重の90~150%。
除外基準:NIDDM以外の糖尿病。ケトアシドーシスの既往または経口SU治療の一次または二次無効。肝または腎疾患。授乳中,妊娠中,IUDまたはペッサリー以外の避妊具使用下における妊娠の可能性。SUまたは他のサルファ薬に対するアレルギーまたは過敏症。SUの血糖降下作用を増強する薬剤の併用,耐糖能に影響する薬剤の併用または試験前4週の投与歴(いずれも割付け前2ヵ月に用量が安定していない場合)。薬物療法,食事療法,受診予約に対するコンプライアンス不良歴。washout期間前2週における試験薬の投与。
●方法 washout期間後,患者をプラセボ群(74例)と各glimepiride群(1mg群[78例],4mg群[76例],8mg群[76例])に割付け。
・washout期間(21日):それまでの糖尿病治療薬を中止し,プラセボを投与。washout期間開始時の空腹時血漿ブドウ糖(FPG)値が<180mg/dL症例は除外。14日後および18日後のFPG値の上昇≧25mg/dLかつ18日後のFPG値が180~300mg/dLの症例を割付け。
・試験期間(14週):プラセボまたはglimepiride 1mg/日を投与し,4mg群と8mg群では2週目に4mg/日に増量,8mg群では3週目に8mg/日に増量。
・全例にADAの食事療法を実施。
・FPG値,食後血糖(PPG)2時間値,HbA1c値をwashout期間および試験期間中に測定。
●結果 ベースラインから各測定時までのFPG値の低下は,各glimepiride群でプラセボ群に比して有意に大きかった(p<0.001)。ベースラインからエンドポイントまでの各測定値の低下は,各glimepiride群でプラセボ群に比して有意に大きく,プラセボ群との差は,FPG値で1mg群43.2mg/dL,4mg群70.2mg/dL,8mg群73.8mg/dL(いずれもp<0.001),HbA1c値で1.2%,1.8%,1.9%(いずれもp<0.001),PPG 2時間値で63.0mg/dL,91.8mg/dL,93.6mg/dL(いずれもp<0.001)であった。さらに,各測定値の低下は8mg群および4mg群で1mg群に比して有意に大きく(FPG値およびHbA1c値p<0.001,PPG 2時間値p<0.05),用量反応関係が認められた。また,ベースラインのHbA1c値が≧8%であった症例をみると,エンドポイントに<8%に低下した症例は8mg群で4mg群に比して多かった(45 vs. 17%)。低血糖(FPG値<59mg/dL)の発現はみられず,glimepirideの安全性は良好であった。
●結論 NIDDM患者におけるglimepiride投与(1,4,8mg/日)は有効で,忍容性も良好であった。4mg/日および8mg/日の有効性は1mg/日に比して有意に大きかったが,すべての用量で臨床的改善が得られた。ベースラインにHbA1c高値であった患者の血糖コントロール効果は,4mg/日に比して8mg/日でより大きかったことから,難治性患者にはより高用量の投与が有効であると考えられる。