編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
2018年3月現在,1155報収載!
全トライアルリスト
[HOMEに戻る]
Salmeron J, Ascherio A, Rimm EB, Colditz GA, Spiegelman D, Jenkins DJ, Stampfer MJ, Wing AL, Willett WC: Dietary fiber, glycemic load, and risk of NIDDM in men. Diabetes Care 1997; 20: 545-550. [PubMed]

今までNIDDM発症のリスクと食物繊維摂取の影響についての一定の見解はなく,その原因として食物繊維の種類,内容,対象者の年齢,人種,性別などの影響があげられる。本研究はNIDDM発症前の大規模な集団を対象としており,また本研究により繊維摂取が糖代謝に影響を与え,NIDDM発症のリスクを減少させることが示唆された。【長濱 玲】

●目的 炭水化物摂取によるNIDDM発症のリスクが食物繊維摂取により低下するかどうかを検討した。
●デザイン コホート研究。
●試験期間 追跡期間は6年。
●対象患者 42759人:The Health Professionals Follow-up Study[下部NOTE参照]に参加した40~75歳(1986年)の米国人男性中,1日摂取カロリー800~4200kcal,質問票の食品項目で131項目中70項目以上の空欄がない者。
除外基準:糖尿病,癌(メラノーマを除く),心筋梗塞,狭心症,脳卒中,冠動脈疾患手術歴のある者。
●方法 質問票で食事を確認。2年ごとに質問票を送付し,糖尿病の発症の有無を確認。6年間の観察期間中523例のNIDDM患者を認めた。食事以外の因子を測定。
●結果 年齢,BMI,喫煙,運動量,糖尿病の家族歴,飲酒量,食物繊維,総エネルギー摂取量を補正後,glycemic indexはNIDDM発症のリスクと相関していた。最大値と最小値を比較するとNIDDMの相対リスク(RR)は1.37であった(95%CI 1.02-1.83,p=0.03)。食物繊維摂取量はNIDDM発症リスクと反比例した(RR 0.70,95%CI 0.51-0.96,p=0.007;>8.1 vs. <3.2 g/日)。高糖質負荷と食物繊維摂取少量の組合わせは低糖質食と食物繊維多量摂取の組合わせと比べ,NIDDM発症のリスクを増大した(RR 2.17,95%CI 1.04-4.54)。
●結論 糖質が多く食物繊維の少ない食事はNIDDM発症のリスクを増すという仮説が支持された。穀物は摂取時にできるだけ精製されていることが望ましい。