編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Renner R, Pfutzner A, Trautmann M, Harzer O, Sauter K, Landgraf R: Use of insulin lispro in continuous subcutaneous insulin infusion treatment. Results of a multicenter trial. German Humalog-CSII Study Group. Diabetes Care 1999; 22: 784-788. [PubMed]

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●目的 持続的皮下インスリン注入(CSII)治療におけるinsulin lisproの有効性と忍容性をレギュラーインスリンと比較検討した。
●デザイン 無作為,オープン,クロスオーバー。
●試験期間 追跡期間は8ヵ月。
●対象患者 113例(男性60例,女性53例):1型糖尿病。平均年齢37±12歳。糖尿病歴2年以上(平均19±9年)。CSIIを最低6ヵ月以上経験。
除外基準:明らかなインスリンアレルギー。心血管,脳血管粥状動脈硬化症,癌,腎または肝不全。
●方法 insulin lispro群は食直前,レギュラーインスリン群は食前30分に投与。4ヵ月投与後,別の群に交叉。HbA1c,食後血糖値,副作用,低血糖・高血糖発症の回数,治療の満足度を測定した。
●結果 HbA1cは観察開始期間の7.24±1.0%と比較して,lispro群(6.8±0.9%)のほうがレギュラー群(6.9±1.0%)より良好に減少した(Friedman's rank-sum test:p<0.001)。食後1時間,2時間の血糖値上昇もlispro群が有意に低く(p<0.02),血糖値の日内変動も低値で緩やかに移行した。低血糖発症,カテーテル閉塞,副作用は両群で有意差なし。治療の満足度はlispro群のほうが高かった(35.16±4.25 vs. 32.36±5.87,p<0.001)。
●結論 insulin lisproはCSII治療における長期血糖コントロールの改善をもたらす,非常に使いやすいインスリン注入ポンプである。その安全性はレギュラーインスリンと違いがない。