編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
2018年7月現在,1168報収載!
全トライアルリスト
[HOMEに戻る]
Anderssen SA, Hjermann I, Urdal P, Torjesen PA, Holme I: Improved carbohydrate metabolism after physical training and dietary intervention in individuals with the "atherothrombogenic syndrome". Oslo Diet and Exercise Study (ODES). A randomized trial. J Intern Med 1996; 240: 203-209. [PubMed]

-

●目的 糖代謝およびこれに関連する冠動脈リスク因子に対する,1年間の食事療法と運動療法の,単独また併用効果を比較した。
●デザイン 無作為,非盲検,2×2 factorial。
●試験期間 追跡期間は1年。
●対象患者 219例:ノルウェー・オスロ市在住の40歳の男女。週2回以上の運動の習慣がない者。BMI>24kg/m²,DBP 86~99mmHg,総コレステロール値5.20~7.74mmol/L,HDL-C値<1.2mmol/L,空腹時トリグリセリド(TG)値>1.4mmol/L。
●方法 患者を対照群(43例),食事療法群(総カロリー量低下,魚の摂取量増加,飽和脂肪酸減少のための個別プログラム,55例),運動療法群(心拍数の60~80%のレベルの運動を週3回,54例),食事+運動療法群(67例)に割付け。インスリン値,血糖値,脂質値,血圧,ユーグロブリン溶解時間(ECLT),BMI等を測定。
●結果 空腹時インスリン値(pmol/L)は,対照群の3.9±6.2に対し,食事+運動療法群で-22.6±4.7と有意に減少した(p=0.003)。糖負荷後のインスリン値(pmol/L)は,対照群に対し各介入群で有意に減少した(食事療法群:-82.2±49.9 p=0.02,運動療法群:-92.4±60.1 p=0.03,食事+運動療法群:-179.6±45.1 p=0.0004)。空腹時血糖値は,食事療法群で0.21±0.07mmol/L(p=0.006),食事+運動療法群で-0.26±0.08mmol/L(p=0.005)と有意に減少した。インスリンの変化と,TG,SBP,ECLTの変化との間には正の相関があった。サブグループ(30例:食事+運動療法群で減量,酸素摂取量増加が良好であった者)では,対照群に比してインスリン1時間値は43%,総コレステロールは9%,TGは37%減少し,HDL-Cは16%増加した。血圧の変化は-8.0/-6.1mmHgであった。ECLTでも有意な変化がみられ,第VII凝固因子でも同様の傾向があった。
●結論 運動療法と食事療法は,特に併用した場合に糖代謝の改善に効果的であった。冠動脈リスク因子に対しても良好な影響がみられた。