編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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The Diabetes Control and Complications Trial/Epidemiology of Diabetes Interventions and Complications Research Group.: Retinopathy and nephropathy in patients with type 1 diabetes four years after a trial of intensive therapy. N Engl J Med 2000; 342: 381-389. [PubMed]

DCCTにおいて強化インスリン療法の細小血管合併症抑制効果が出るまでに3~4年必要であったこともあわせると,数年単位の長期的な血糖コントロール状況が,細小血管合併症の発症・進展に重要であることが明確になった。【粟田卓也】

●目的 DCCTにおける強化インスリン療法の細小血管合併症の抑制効果が,試験終了後も持続するかを検討した。
●デザイン 疫学。
●試験期間 追跡期間はDCCT終了後4年間。
●対象患者 1375例:網膜症の調査は1208例,腎症の調査は1302例。
●方法 DCCT終了後,地域の主治医のもとに戻った患者を4年間追跡調査。結果的に,DCCTで強化療法群であった症例の95%と,従来療法群であった症例の75%が,追跡期間中に強化インスリン療法を行った。
●結果 DCCT期間中のHbA1cの中央値は強化療法群で7.2%,従来療法群で9.1%であったが,DCCT終了1年後にはそれぞれ7.7%,8.1%と差はあまりなくなった。4年間の追跡期間全体でも,それぞれ7.9%,8.2%であった。しかし,強化療法群であった症例は従来療法群であった症例と比較して,4年後の網膜症悪化のリスクが72%減少(p<0.001),3~4年後の腎症悪化のリスクが有意に減少していた。
●結論 強化インスリン療法の細小血管合併症の抑制効果は,血糖コントロールが悪化しても少なくとも4年間は持続する。