編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Gustafsson I, Torp-Pedersen C, Kober L, Gustafsson F, Hildebrandt P: Effect of the angiotensin-converting enzyme inhibitor trandolapril on mortality and morbidity in diabetic patients with left ventricular dysfunction after acute myocardial infarction. Trace Study Group. J Am Coll Cardiol 1999; 34: 83-89. [PubMed]

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●目的 急性心筋梗塞(AMI)後の左室機能障害を伴う糖尿病患者におけるACE阻害薬trandolaprilの長期治療効果をTRACE試験のデータより評価した。一次エンドポイントは死亡。二次エンドポイントは心血管死,突然死,心不全の重症化/治療抵抗性心不全への進展,再発性梗塞。
●デザイン 無作為,プラセボ対照,二重盲検,後ろ向き,多施設。
●試験期間 平均追跡期間26ヵ月。1990~1992年。
●対象患者 1749例:1990~1992年にデンマーク内27施設のCCU(冠動脈疾患集中治療室)に搬送されTRACE試験に登録されたAMI発症後2~6日で左室機能障害を伴う患者のデータより。壁運動係数≦1.2(駆出率≦35%)。
●方法 AMI後3~7日後にtrandolaprilを1mg/日で服用開始。目標用量は4mg/日。
●結果 糖尿病歴を有した患者は1749例中237例(14%)。trandolapril治療により,糖尿病群の死亡の相対リスク(RR)は0.64(95%CI 0.45-0.91),非糖尿病群は0.82(0.69-0.97)であった。NNT(治療必要症例数)は26ヵ月で糖尿病群6例,非糖尿病群17例であった。糖尿病群では,trandolaprilにより重症心不全への進展が著明に減少し(RR 0.38,95%CI 0.21-0.67,p<0.001),非糖尿病群では有意な減少はみられなかった。
●結論 心筋梗塞後に左室機能障害を伴う糖尿病患者におけるACE阻害薬は,生命を救い,重症心不全への進展のリスクを減らすことから,非常に重要である。