編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
2018年7月現在,1167報収載!
全トライアルリスト
[HOMEに戻る]
Janghorbani M, Jones RB, Gilmour WH, Hedley AJ, Zhianpour M: A prospective population based study of gender differential in mortality from cardiovascular disease and "all causes" in asymptomatic hyperglycaemics. J Clin Epidemiol 1994; 47: 397-405. [PubMed]

あらゆる関連因子を考慮しても,無症候性高血糖では一般に,特に女性においてIHD,CVDそして全死因の死亡率が高くなることを,すべては説明できない。さらに,検討が必要であると思われる。【高柳尚子】

●目的 無症候性高血糖の心血管疾患(CVD)や全死因の死亡率に対する影響を男女に分けて検討した。
●デザイン 疫学,前向き,コホート。
●試験期間 追跡期間は平均11.6年(10~14年)。
●対象患者 スコットランド西部在住の男性4696人,女性5714人。45~64歳。
糖尿病患者は除外した。
●方法 死因は死亡診断書のコピーにより確認後,疾病,障害および死因の国際統計分類(ICD)に基づいて分類された。無症候性高血糖は,随時血糖の上位5%(>126mg/dL)と定義された。
●結果 無症候性高血糖は男女ともに,正常血糖のものに比べ全死因,CVD,虚血性心疾患(IHD),脳卒中による死亡のリスクを増加させた。多重ロジスティック回帰分析を行ったところ,高血糖は男女ともに他のリスク因子(年齢,SBP,DBP,BMI,血清コレステロール,喫煙)から独立したCVDによる死亡のリスク因子であった。女性においては,高血糖は独立した全死因,IHD,脳卒中による死亡の有意なリスク因子であったが,男性においては,そうではなかった。
●結論 高血糖は,男女ともにCVD死亡の,また女性の全死因,IHD,脳卒中死亡の独立したリスク因子である。