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Virtanen SM, Rasanen L, Aro A, Ylonen K, Lounamaa R, Tuomilehto J, Akerblom HK: Feeding in infancy and the risk of type 1 diabetes mellitus in Finnish children. The 'Childhood Diabetes in Finland' Study Group. Diabet Med 1992; 9: 815-819. [PubMed]

本試験はフィンランドの7~14歳の児童を対象にしたものだが,同グループが先に行った6歳以下を対象としたスタディの結果と同様に,乳児において母乳栄養は1型糖尿病において保護的作用を有するという結果であった。またそれ以外に食べ物に含まれる成分,たとえば牛乳蛋白に対する抗体(beta-lactoglobulin,bovine-serum)などが1型糖尿病のリスクに重要ではないかとの見方もある。【中庭富子】

●目的 乳児期における摂食と小児期の1型糖尿病発症リスクとの関連を検討した。
●デザイン case control study。
●試験期間 -
●対象患者 426例:1986年9月~1989年4月に1型糖尿病と診断されたフィンランドの小児(7~14歳)。年齢,性別を合致させた非糖尿病の小児426例を対照とした。
●方法 乳児期に母乳を与えた期間,栄養補助食品(乳児用流動食,牛乳,ヨーグルト,その他乳製品)を開始した時期など,乳児期の摂食状況,新生児期の健康状態,両親の社会経済状況など細かい質問事項を記した調査票に,主に母親が記入した。
●結果 1型糖尿病のリスクは,少なくとも2ヵ月間(オッズ比[OR] 0.64,95%CI 0.42-0.98)あるいは3ヵ月間(OR 0.67,95%CI 0.48-0.95),母乳+栄養補助食品を与えられた小児,もしくは少なくとも2ヵ月間(OR 0.60,95%CI 0.41-0.89)あるいは3ヵ月間(OR 0.63,95%CI 0.43-0.93),母乳のみを与えられた小児で減少した。栄養補助食品の開始時期が2ヵ月(OR 1.54,95%CI 1.08-2.18)もしくは3ヵ月(OR 1.52,95%CI 1.11-2.08)より早かった小児では,1型糖尿病のリスクが増加した。母親の教育期間で補正後もそれらの関連は有意であった。
●結論 7~14歳における1型糖尿病発症のリスクには,乳児期の摂食パターンが関連していることが示唆された。