編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
2018年5月現在,1161報収載!
全トライアルリスト
[HOMEに戻る]
Charpentier G, Fleury F, Kabir M, Vaur L, Halimi S: Improved glycaemic control by addition of glimepiride to metformin monotherapy in type 2 diabetic patients. Diabet Med 2001; 18: 828-834. [PubMed]

ビグアナイドであるmetforminで血糖コントロールが不良な患者には,SU薬であるglimepirideへの切り替えよりは,両者の併用療法がより有効であることを示した試験である。【片山茂裕

●目的 metformin(ビグアナイド)単独療法下で血糖コントロール不良の2型糖尿病患者において,スルホニル尿素(SU)glimepiride単独療法に変更した場合,およびmetforminにglimepirideを併用した場合の血糖コントロール改善効果を比較検討した。
一次エンドポイントはHbA1c。二次アウトカムは空腹時血糖(FBG)値,食後(朝食後90分)血糖値,インスリン値,Cペプチド値,トリグリセリド値,総コレステロール値,HDL-C値,アポリポ蛋白B値,坐位DBP,坐位SBP,BMI。
●デザイン 無作為,二重盲検,プラセボ対照,パラレル,多施設,intention-to-treat解析。
●試験期間 試験期間は5ヵ月。
●対象患者 372例:4週以上のmetformin(2550mg/日)単独療法で血糖コントロール不良(FBG値>140mg/dLかつ≦250mg/dL)の2型糖尿病患者。35~70歳(平均56±8歳)。血清クレアチニン値<1.2mg/dL。新規(<1年)症例の場合,BMI≧23.0kg/m²(女性)または≧25.0kg/m²(男性)で糖尿由来の過度の体重減少あるいはケトン尿症の既往がない症例。
除外基準:二次性糖尿病,インスリン依存性糖尿病,重度の慢性疾患,BMI≧40.0kg/m²,過去6ヵ月の重度の心血管イベント,SUアレルギー,薬物またはアルコールの乱用。
●方法 患者を,metformin(+プラセボ)群75例,glimepiride(+プラセボ)群150例,併用群147例に割付け。
・用量調整期間(12週):glimepirideは1mg/日から投与開始し,FBG値が目標域(≧70mg/dLかつ≦140mg/dL)に達するよう用量調整。3週ごとに検討を行い,FBG値>140mg/dLかつ低血糖症状が認められない場合に2mg,4mg,6mg/日と段階的に増量。FBG値<70mg/dL,血糖値<50mg/dL,および/または低血糖症状を認めた場合は前段階に減量(1mg/日の場合は投与中止)。metforminは試験期間中2550mg/日(分3)を投与。
・維持期間(8週):投与量を一定にし,低血糖症状を認めた場合はglimepirideを前段階に減量。
・試験期間中は一定の食事療法を実施。試験開始前4週は,metformin以外の糖尿病薬,miconazole(抗真菌薬),全身コルチコステロイド,他の試験薬の投与を禁止。降圧薬または脂質低下薬の併用は用量が一定の場合許可。
●結果 ベースラインからの変化を検討すると,metformin群およびglimepiride群に比して併用群では,HbA1c(metformin群+0.07±1.20,glimepiride群+0.27±1.10,併用群-0.74±0.96%;p<0.001),FBG値(+14±7,+13±56,-32±40mg/dL;p<0.001),食後血糖値(+20±106,+2±92,-47±70mg/dL;p<0.001)のコントロールが有意に良好であった。metformin群とglimepiride群の比較では,HbA1cおよびFBG値には有意差は認められなかったが,食後血糖値はglimepiride群で有意に良好であった(p=0.029)。症候性低血糖の発現率は,併用群で有意に高かった(11,13,22%;p=0.039)。
●結論 metformin単独療法下で血糖コントロール不良の2型糖尿病患者におけるglimepirideの追加併用は,各剤単独療法に比較してより優れた血糖コントロール改善効果を示した。