編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Caracciolo EA, Chaitman BR, Forman SA, Stone PH, Bourassa MG, Sopko G, Geller NL, Conti CR: Diabetics with coronary disease have a prevalence of asymptomatic ischemia during exercise treadmill testing and ambulatory ischemia monitoring similar to that of nondiabetic patients. An ACIP database study. ACIP Investigators. Asymptomatic Cardiac Ischemia Pilot Investigators. Circulation 1996; 93: 2097-2105. [PubMed]

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●目的 冠疾患を有する糖尿病患者と非糖尿病患者について,トレッドミル運動負荷試験(ETT)および48時間携帯型心電図(AECG)モニタリング下における無症候性虚血の頻度と程度および血管造影所見を比較検討した。
●デザイン 無作為,オープン。
●試験期間 1994年7月8日試験終了。
●対象患者 558例:ACIP登録患者。ETT中の虚血,48時間AECGモニタリング中の無症候性虚血(nitroglycerin以外の抗虚血薬を48時間以上中止後),血行再建術施行可能な主要心外膜血管の1箇所以上に≧50%の狭窄のある例。
除外基準:過去3ヵ月のCABG,過去6ヵ月の冠血管形成術,過去4週の心筋梗塞,不安定狭心症,左室不全(NYHA IIIまたはIV),重度の非心疾患,digitalis服用,β遮断薬またはCa拮抗薬に対する禁忌,薬物療法下でコントロール不良の狭心症。
●方法 過去に糖尿病と診断されたか,現在経口血糖降下薬またはインスリンを服用している77例(糖尿病群)とそれ以外の481例(非糖尿病群)について,血管造影所見,ETT所見,48時間AECGモニタリング所見を比較した。
●結果 多枝疾患は糖尿病群で非糖尿病群に比して有意に多く(87 vs. 74%,p=0.01),びまん性冠疾患も糖尿病群で有意に多かった(≧50%の狭窄のある病変数,p=0.02)。
ETT中に狭心症が認められなかった患者の割合は両群で同等で(36 vs. 39%),≧1mmのST低下発現までの時間(4.4 vs. 4.4分)および狭心症発現までの時間(6.3 vs. 6.8分)も同等であった。
48時間AECGモニタリング中に無症候性ST低下のみが認められた患者の割合は,両群で同等であった(94 vs. 88%)。しかし,24時間あたりの総虚血時間(15.0 vs. 23.6分,p=0.02),1回あたりの虚血時間(6.3 vs. 9.0分,p<0.01)は糖尿病群で有意に短く,またST低下の最大深度(1.7 vs. 2.1mV,p=0.004)も糖尿病群で有意に小さかった。
●結論 ETTおよび48時間AECGモニタリング下における無症候性虚血の頻度は,糖尿病群と非糖尿病群で同等であった。また,糖尿病群は広範囲かつびまん性の冠疾患を有していたにもかかわらず,48時間AECGモニタリングにて測定可能な虚血は少ない傾向が認められた。