編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Kim C, Siscovick DS, Sidney S, Lewis CE, Kiefe CI, Koepsell TD: Oral contraceptive use and association with glucose, insulin, and diabetes in young adult women: the CARDIA Study. Coronary Artery Risk Development in Young Adults. Diabetes Care 2002; 25: 1027-1032. [PubMed]

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●目的 若年女性において,調査時点における経口避妊薬の使用と空腹時血糖(FPG)値,空腹時インスリン値,糖尿病との関係を横断的に検討し,経口避妊薬の使用が10年後の糖尿病発症に及ぼす影響を縦断的に検討した。
エンドポイントは血糖値,インスリン値,糖尿病。
●デザイン 観察研究,前向き,コホート。
●試験期間 登録期間は1985~1986年。
●対象患者 1940例:CARDIAの登録患者(アフリカ系アメリカ人および白人,18~30歳)の女性。妊娠を認めず,完全なデータの得られた者。
●方法 ベースライン時,7年後,10年後に調査を行い,一般化推定方程式を用いて補正し,調査時点における経口避妊薬の使用とFPG値,空腹時インスリン値,糖尿病リスクとの関係を横断的に検討した。また,経口避妊薬の使用と10年後の糖尿病発症との縦断的関係を検討した。
●結果 共変数を補正しない解析では,調査時点における経口避妊薬の使用は,FPG値の低下(-3.1mg/dL,95%CI -3.7~-2.5),糖尿病のオッズ比の低下(0.56,95%CI 0.32~0.97)と相関していたが,空腹時インスリン値の低下とは相関を認めなかった(-0.01μU/mL,95%CI -0.03~0.02)。
共変数の補正後も,相関の程度は小さくなったものの,調査時点における経口避妊薬の使用はFPG値の低下(-1.8mg/dL,95%CI -2.4~-1.3),糖尿病のオッズ比の低下(0.56,95%CI 0.33~0.95)と相関しており,空腹時インスリン値の上昇(0.12μU/mL,95%CI 0.006~0.23)とも相関を認めた。
10年後の新規糖尿病発症は17例と少なく,経口避妊薬の使用と糖尿病発症には有意な相関を認めなかった(p=0.59)。
●結論 アフリカ系アメリカ人および白人の若年女性において,調査時点における経口避妊薬の使用は血糖値の低下と相関しており,おそらく糖尿病のオッズ比の低下とも相関していると思われる。