編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Sedlis SP, Morrison DA, Lorin JD, Esposito R, Sethi G, Sacks J, Henderson W, Grover F, Ramanathan KB, Weiman D, Saucedo J, Antakli T, Paramesh V, Pett S, Vernon S, Birjiniuk V, Welt F, Krucoff M, Wolfe W, Lucke JC, Mediratta S, Booth D, Murphy E, Ward H, Miller L, Kiesz S, Barbiere C, Lewis D; Investigators of the Dept. of Veterans Affairs Cooperative Study #385, the Angina With Extremely Serious Operative Mortality Evaluation (AWESOME): Percutaneous coronary intervention versus coronary bypass graft surgery for diabetic patients with unstable angina and risk factors for adverse outcomes with bypass: outcome of diabetic patients in the AWESOME randomized trial and registry. J Am Coll Cardiol 2002; 40: 1555-1566. [PubMed]

糖尿病患者では,BARIなどではCABGのほうがPCIより生存率が高いことが示されているが,1995~2000年に行われた本試験では,PCIもCABGに劣らず有効な治療法であることが示された。【片山茂裕

●目的 薬物治療抵抗性の不安定狭心症を有し,冠動脈バイパス術(CABG)に伴う有害事象が高リスクの糖尿病患者において,経皮的冠動脈形成術(PCI)またはCABG後の生存率を比較検討した。
●デザイン 無作為,前向き,intention-to-treat解析。
●試験期間 試験期間は1995~2000年。
●対象患者 758例:AWESOMEの登録患者(2431例)のうち,糖尿病を有する例。
登録基準:薬物治療抵抗性の不安定狭心症。CABGに伴うリスク因子(CABG既往,過去7日の心筋梗塞,左室駆出率<0.35,>70歳,大動脈内バルーンポンプの必要性)を1つ以上有する。
●方法 対象患者のうち,CABGおよびPCI適応と判断されたのは233例で,うち試験参加を承諾した144例をCABG群(79例)とPCI群(65例)にランダム化。ランダム化を拒否した89例は患者自身の選択による登録(patient-choice registry)とした(CABG群20例,PCI群65例,薬物治療4例)。また,ランダム化が不適切と判断された525例は医師の判断による登録(physician-directed registry)とした(CABG群238例,PCI群194,薬物治療93例)。
・CABG群とPCI群の生存率を比較した。
●結果 36ヵ月後の生存率は,ランダム化例ではCABG群72%,PCI群81%,patient-choice registry例ではCABG群85%,PCI群89%,physician-directed registry例ではCABG群73%,PCI群71%で,いずれも両群間に有意差は認めなかった。不安定狭心症発症のない生存率,および不安定狭心症発症または血行再建術再施行のない生存率については,CABG群でやや良好な傾向を認めた。
●結論 薬物治療抵抗性の不安定狭心症を有し,CABGに伴う有害事象が高リスクの糖尿病患者において,PCIは比較的安全なCABGの代替療法であることが示された。