編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Savage MP, Fischman DL, Schatz RA, Leon MB, Baim DS, Brinker J, Hirshfeld J, Goldberg S, STRESS Investigators. Stent Restensosis Study: Coronary intervention in the diabetic patient: improved outcome following stent implantation compared with balloon angioplasty. Clin Cardiol 2002; 25: 213-217. [PubMed]

糖尿病患者における血管形成術では,バルーン拡張術だけよりはステントを用いるほうが,再狭窄や血行再建術の再施行率も少ない。【片山茂裕

●目的 冠動脈に新規病変を有する糖尿病患者において,ステント植込み術およびバルーン血管形成術後のアウトカムを比較した。
一次エンドポイントは6ヵ月後の血管造影上の再狭窄(≧50%の狭窄)。
●デザイン 無作為,前向き,intention-to-treat解析。
●試験期間 追跡期間は1年。
●対象患者 92例:STRESSの対象患者(594例)のうち,糖尿病を有する例。男性64例,女性28例。
●方法 患者を,バルーン血管形成術(バルーン)群(45例)とステント植込み術(ステント)群(47例)にランダム化。
術中および6ヵ月後に血管造影を実施。1年後に臨床アウトカムを評価。
●結果 施術の成功率(残存狭窄<50%)は,ステント群(100%)でバルーン群(82%)に比して有意に高かった(p<0.01)。ステント群はバルーン群に比して,術後早期の最小内径(MLD)が有意に大きく(2.34±0.44 vs. 1.87±0.52mm,p<0.001),MLD拡大の程度も有意に大きかった(1.61±0.47 vs. 1.06±0.46mm,p<0.001)。6ヵ月後においても同様に,ステント群でMLD(1.69±0.57 vs. 1.38±0.60mm,p=0.03)およびMLD拡大の程度(0.97±0.55 vs. 0.52±0.52mm,p<0.001)が有意に大きかった。再狭窄の発生はステント群(24%)でバルーン群(60%)に比して有意に低く(p<0.01),これに伴い1年後に血行再建術の再施行率もステント群で有意に少なかった(31 vs. 13%,p<0.03)。
●結論 冠動脈に新規病変を有する糖尿病患者において,ステント植込み術はバルーン血管形成術に比して,より成功率が高く,再狭窄が少なく,また血行再建術の再施行率が低下するなど臨床アウトカムも優れていることが示された。