編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Sone H, Katagiri A, Ishibashi S, Abe R, Saito Y, Murase T, Yamashita H, Yajima Y, Ito H, Ohashi Y, et al: Effects of lifestyle modifications on patients with type 2 diabetes: the Japan Diabetes Complications Study (JDCS) study design, baseline analysis and three year-interim report. Horm Metab Res 2002; 34: 509-515. [PubMed]

わが国における2型糖尿病患者を対象とした検討。最終的には糖尿病合併症に対する生活改善プログラムの効果をみるものだが,本文献はその3年目における血糖改善効果に関する中間解析である。エンドポイントに関する結果の発表が待たれる。【河盛隆造

●目的 2型糖尿病患者において,長期にわたる生活習慣改善プログラムにより血糖コントロールが改善し,糖尿病合併症を予防するか否かを検討した。
細小血管障害のエンドポイントは網膜症および腎症。大血管障害のエンドポイントは虚血性心疾患(狭心症,心筋梗塞[MI])または虚血性脳血管イベント(脳梗塞)。
●デザイン 無作為,オープン,多施設,前向き。
●試験期間 追跡期間は3年(中間報告)。1996年4月試験開始。
●対象患者 2205例:日本国内の59の糖尿病専門病院に通院する2型糖尿病患者。
登録基準:HbA1c値>6.5%,尿中アルブミン排泄率<150mg/gCr。ベースライン時に糖尿病網膜症(一次予防の解析)または微小単純網膜症(二次予防の解析)を認めない。
除外基準:大血管障害の解析は,血清クレアチニン値>1.3mg/dL,ネフローゼ症候群,狭心症および/またはMIの既往,虚血性脳血管イベント,閉塞性動脈硬化,家族性高コレステロール血症,タイプ3の高脂血症。細小血管障害の解析は,眼内手術の施行歴,非糖尿病腎症の既往。
●方法 患者を,介入(INT)群(1105例)と従来治療(CON)群(1100例)にランダム化。
・INT群:従来治療に加え,外来時の面談および頻回の電話により食事・運動・治療遵守を指導する患者教育を実施。生活習慣改善の重要性に関する教育用資料,データ記録用の日誌,歩数計を配布。
・CON群:試験開始前と同様の治療を実施。
●結果 本文献では3年時の中間解析結果が示されている。
ベースライン時のHbA1c値はCON群7.80±1.42%,INT群7.68±1.28%であった。2年後から,小さいが有意な差が両群間に認められ(7.78±1.27 vs. 7.62±1.20%;p=0.0004),これは3年後も維持されていた(7.70±1.20 vs. 7.53±1.20%;p=0.0023)。
●結論 3年間の生活習慣改善プログラムにより,2型糖尿病患者の血糖コントロールに,小さいが有意な改善が認められた。