編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Mogensen CE, Viberti G, Halimi S, Ritz E, Ruilope L, Jermendy G, Widimsky J, Sareli P, Taton J, Rull J, et al: Effect of low-dose perindopril/indapamide on albuminuria in diabetes: preterax in albuminuria regression: PREMIER. Hypertension 2003; 41: 1063-1071. [PubMed]

糖尿病患者の血圧は治療抵抗性であり,複数の降圧薬が必要なことが多い。最近の降圧目標は130/80mmHgとされており,降圧薬の併用がますます重要となる。その意味で,少量のACE阻害薬とサイアザイド系利尿薬の有用性を示した今回の成績は,意義のあるものである。【片山茂裕

●目的 高血圧およびアルブミン尿を認める2型糖尿病患者において,低用量ACE阻害薬perindoprilおよび利尿薬indapamide併用療法とACE阻害薬enalapril単独療法の尿中アルブミン排泄率(AER)に対する有効性を比較した。
一次アウトカムはAERの変化。二次アウトカムは仰臥位血圧。
●デザイン 無作為,二重盲検,パラレル,多施設,intention-to-treat解析。
●試験期間 登録期間は1997年3月~2000年1月。試験期間は12ヵ月。
●対象患者 481例:高血圧を有する2型糖尿病患者。40~75歳(平均59歳)。高血圧の治療歴77%。
登録基準:仰臥位SBP140~180mmHg。仰臥位DBP<110 mmHg。AER 20~500μg/分。
除外基準:過去3ヵ月のHbA1c値≧9%。非糖尿病性腎疾患。血清クレアチニン値≧1.58mg/dL。ACE阻害薬またはindapamideに対する禁忌。他の重篤な疾患。
●方法 4週のrun-in期間(プラセボ投与)後,患者をperindopril+indapamide併用群(244例)とenalapril単独群(237例)にランダム化し,52週投与。
・用量は,perindopril 2mg/日+indapamide 0.625mg/日またはenalapril 10mg/日から開始し,12,24,36週後にSBP≧140および/またはDBP≧90mmHgの場合,perindopril 4mg/日+indapamide 1.25mg/日またはenalapril 20mg/日,perindopril 8mg/日+indapamide 2.5mg/日またはenalapril 40mg/日と増量。
・AERおよび仰臥位血圧の変化を比較した。
●結果 intention-to-treat解析の対象症例は457例(perindopril+indapamide群233例,enalapril群224例)であった。
血圧は両群とも低下したが,その低下の程度はperindopril+indapamide群で有意に大きかった(絶対差:SBP-3.0[95%CI -5.6~-0.4],p=0.012,DBP-1.5[95%CI -3.0~-0.1],p=0.019)。AERも同様に両群で有意に低下したが,低下の程度はperindopril+indapamide群で有意に大きかった(-42%[95%CI -50~-33%] vs. -27%[95%CI -37~-16%],p=0.002)。
perindopril+indapamide群におけるAERの低下は,平均血圧を補正後も有意であった(p=0.002)。治療に起因する有害事象の発現率は,両群で同程度であった(13.9 vs. 14.8%)。
●結論 高血圧およびアルブミン尿を認める2型糖尿病患者において,低用量perindopril+indapamide併用による第一治療は,enalapril単独療法に比してより大きなAER低下をもたらした。その効果の一部は血圧の低下とは独立しており,これは腎保護効果を増大すると考えられる。