編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Jovanovic L, Hassman DR, Gooch B, Jain R, Greco S, Khutoryansky N, Hale PM: Treatment of type 2 diabetes with a combination regimen of repaglinide plus pioglitazone. Diabetes Res Clin Pract 2004; 63: 127-134. [PubMed]

SU薬あるいはmetforminで効果不十分の2型糖尿病患者において,repaglinideとpioglitazoneの単独および併用の効果をみた試験。初期分泌の改善とインスリン抵抗性の改善が相乗的に作用するという結果である。SU薬無効例ではグリニド系インスリン分泌促進薬との併用が効果的と考えられており,試験デザイン上,SU薬とmetforminの効果不十分例を混合している点では対象症例が一様でなく,問題が多い。【河盛隆造

●目的 2型糖尿病患者において,経口血糖降下薬repaglinideとインスリン抵抗性改善薬pioglitazoneの併用投与の有効性および安全性を,repaglinide単独およびpioglitazone単独投与と比較した。
有効性の一次評価指標はHbA1c値の変化。二次評価指標は空腹時血漿ブドウ糖(FPG)値の変化。
●デザイン 無作為,オープン,パラレル,多施設。
●試験期間 追跡期間は24週。
●対象患者 246例:スルホニル尿素(SU)薬またはmetformin(ビグアナイド)単独療法下で血糖コントロール不良の2型糖尿病患者。24~85歳。
登録基準:≧18歳,BMI<45kg/m²,罹病期間≧12ヵ月,HbA1c値>7.0%かつ<12%,最大用量の50%以上のSU薬またはmetforminを3ヵ月以上投与。
除外基準:過去3ヵ月にインスリン,repaglinide,チアゾリジン系薬剤,αグルコシダーゼ阻害薬の投与または経口血糖降下薬の併用。
●方法 washout期間(2週)後,患者をrepaglinide単独群(61例),pioglitazone単独群(62例),repaglinide+pioglitazone併用群(123例)にランダム化し,24週投与。
・repaglinideは1.5~3.0mg/日(分3)より投与開始し,最初の12週で空腹時血糖値80~120mg/dLとなるよう用量調整し(最大12mg/日[分3]),その後12週はその用量を維持。
・pioglitazoneの用量は30mg/日で固定。
●結果 ベースライン時におけるHbA1c値は各群でほぼ同等であった(repaglinide単独群9.0%,pioglitazone単独群9.1%,repaglinide+pioglitazone併用群9.3%)。
治療終了時におけるHbA1c値の平均変化度はそれぞれ-0.18%,+0.32%,-1.76%で,repaglinide+pioglitazone併用群では各単独群に比して変化度が有意に大きかった(p<0.001)。FPG値の平均変化度はそれぞれ-34mg/dL,-18mg/dL,-82mg/dLで,同様にrepaglinide+pioglitazone併用群で変化度が有意に大きかった(p<0.001)。
軽度の低血糖がそれぞれ8%,3%,5%の患者に発現した。体重増加はそれぞれ+0.3kg,+2.0kg,+5.5kgであり,repaglinide+pioglitazone併用群における個々の患者の体重増加は,HbA1c値の低下度と有意に相関していた(p=0.0077)。
●結論 経口血糖降下薬の単独投与下で血糖コントロール不良の2型糖尿病患者において,repaglinide+pioglitazone併用投与の安全性は許容範囲内であり,各薬剤の単独投与に比してより大きな血糖パラメータの低下が得られることが示された。