編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Keegan TH, Schwartz AV, Bauer DC, Sellmeyer DE, Kelsey JL: Effect of alendronate on bone mineral density and biochemical markers of bone turnover in type 2 diabetic women: the fracture intervention trial. Diabetes Care 2004; 27: 1547-1553. [PubMed]

骨密度が低い閉経後の糖尿病患者では,ビスホスホネート製剤alendronateの投与により腰椎などの骨密度上昇が認められ,この効果は非糖尿病患者と同等であった。なお,本薬投与により1年後の骨型APやNTxなどが60~70%減少した。このことより,alendronateの作用機序としては,従来いわれているように破骨細胞による骨吸収の抑制とCaバランスの増加,さらには二次的な骨形成の抑制とが考えられる。【片山茂裕

●目的 2型糖尿病を有し,骨密度低値の閉経後女性において,ビスホスホネート製剤alendronate(ALN)が骨密度に及ぼす影響を検討した。
●デザイン 無作為,二重盲検,プラセボ対照,多施設(米国)。
●試験期間 試験期間は3年。
●対象患者 6458例:54~81歳の健康な閉経後女性。うち2型糖尿病患者(自己申告,インスリンまたは血糖降下薬の投与,非空腹時血糖値≧200mg/dL)297例。
登録基準:閉経後≧2年。大腿骨頸部骨密度≦0.68g/cm²。
除外基準:重度の疾患。二次性骨粗鬆症。重篤な上部消化器疾患。骨代謝に影響を及ぼす薬剤の投与。
●方法 患者を,ALN群(3235例)とプラセボ群(3223例)にランダム化。
・ALN群:最初の2年は5mg/日を投与し,3年目から10mg/日に増量。
・DXAにより,腰椎,股関節,大腿骨頸部,転子,転子間の骨密度を1年ごとに測定。
●結果 糖尿病患者(ALN群148例,プラセボ群149例)の検討では,ALN群で3年後にすべての部位で骨密度が増加した(各部位の増加度:腰椎6.6%,股関節 2.4%,大腿骨頸部2.6%,転子4.1%,転子間1.8%;いずれもp≦0.001 vs プラセボ群)。一方,プラセボ群では腰椎で0.5%増加したのを除き,その他の部位では骨密度が減少した。非糖尿病患者(ALN群3087例,プラセボ群3074例)の検討でも同様の結果が得られた。
糖尿病患者のALN群では,プラセボ群に比して腹痛が有意に多く発生したものの,その他の有害事象に関して両群間に有意差はみられなかった。
●結論 2型糖尿病を有し,骨密度低値の閉経後女性において,ALN投与により骨密度が増加し,忍容性も良好であった。ALN投与による骨密度の増加度は,糖尿病の有無にかかわらず同等であった。