編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
2018年1月現在,1144報収載!
全トライアルリスト
[HOMEに戻る]
Ansquer JC, Foucher C, Rattier S, Taskinen MR, Steiner G, DAIS Investigators: Fenofibrate reduces progression to microalbuminuria over 3 years in a placebo-controlled study in type 2 diabetes: results from the Diabetes Atherosclerosis Intervention Study (DAIS). Am J Kidney Dis 2005; 45: 485-493. [PubMed]

脂質低下療法が腎症の進展を抑制するかどうかについては,必ずしも明らかになっていない。fenofibrateを2型糖尿病患者に投与したDAIS試験では,腎症の進展抑制効果が明らかにされた。【片山茂裕

●目的 2型糖尿病患者において,fenofibrate(フィブラート)を用いた脂質低下療法によりアルブミン尿の進展抑制効果が得られるかを検討した。
●デザイン 無作為,二重盲検,プラセボ対照。
●試験期間 試験期間は3年以上(平均38ヵ月)。
●対象患者 314例:DAISの参加者(軽度~中程度の脂質代謝異常を認める中年の2型糖尿病患者418例)のうち,尿中アルブミン測定が実施された患者。男性237例,女性77例。平均56歳。
除外基準:蛋白尿の既往(尿蛋白≧500mg/24時またはアルブミン排泄≧200μg/分および/またはクレアチニン値≧1.7mg/dL[男性],1.6mg/dL[女性])。
●方法 患者を,fenofibrate 200mg群とプラセボ群にランダム化し,3年以上投与(本解析における対象は,fenofibrate群155例,プラセボ群159例)。
・ベースライン時およびランダム化後1年ごとにアルブミン排泄率を評価。
・ベースライン時のアルブミン排泄率に基づいて,患者を正常アルブミン尿(<20μg/分)例(214例:fenofibrate群101例,プラセボ群113例),微量アルブミン尿(20~200μg/分)例(97例:53例,44例),蛋白尿(≧200μg/分)例(3例:1例,2例)に分類し,追跡期間のアルブミン尿の進展を検討。
●結果 試験期間にアルブミン尿が進展したのはfenofibrate群8%,プラセボ群18%で,fenofibrate群で有意な抑制を認めた(p=0.031)。この効果は主に,正常アルブミン尿から微量アルブミン尿への進展が抑制されたことによるものであった(fenofibrate群3/101例,プラセボ群20/113例,p<0.001)。
全体として,アルブミン排泄率の変化は年齢・脂質値改善・クレアチニン値,体重,血圧とは独立していた。
●結論 2型糖尿病患者において,fenofibrate投与による脂質プロファイル改善により,微量アルブミン尿への進展が抑制された。