編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Weissman P, Goldstein BJ, Rosenstock J, Waterhouse B, Cobitz AR, Wooddell MJ, Strow LJ: Effects of rosiglitazone added to submaximal doses of metformin compared with dose escalation of metformin in type 2 diabetes: the EMPIRE Study. Curr Med Res Opin 2005; 21: 2029-2035. [PubMed]

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●目的 2型糖尿病患者において,最大用量以下のmetforimin(MET:ビグアナイド)+rosiglitazone(RSG:インスリン抵抗性改善薬)併用投与と最大用量のMET単独投与の有効性,安全性,忍容性を比較した。
有効性の一次パラメータは24週後のHbA1c値の変化。二次パラメータは24週後の空腹時血漿ブドウ糖(FPG)値の変化,responder(HbA1c値の低下≧0.7%,FPG値の低下≧30mg/dL)の割合,消化器系の副作用。
●デザイン 無作為,二重盲検,パラレル,多施設(米国)。
●試験期間 試験期間は24週。
●対象患者 766例:2型糖尿病患者。
登録基準:18~75歳。HbA1c値6.5~8.5%(MET+スルホニル尿素[SU]薬投与例)または7~10%(薬物療法未実施またはacarbose,SU薬,MET単独投与例)。FPG値126~270mg/dL。BMI≧27kg/m²。MET投与例では過去3ヵ月以上にわたって≦1000mg/日。
除外基準:コントロール不良の高血圧。治療を要するうっ血性心不全。重度の狭心症。チアゾリジンジオン系薬剤に起因する貧血または重度の浮腫。活動性または慢性代謝性アシドーシス。重度の腎疾患または肝疾患。過去3ヵ月以内のインスリン投与。
●方法 2週のwashout期間(すべての糖尿病治療薬を中止)後,4~7週のrun-in期間にMETを1000mg/日(分2)まで投与。その後,RSG+MET群(382例),MET増量群(384例)にランダム化。
・RSG+MET群では,MET 1000mg/日(分2)に加えてRSG 4mg/日(分2)を8週投与後,RSG 8mg/日(分2)を16週投与。MET増量群では,MET 1500mg/日(分2)を8週投与後,2000mg/日(分2)を16週投与。
●結果 24週後のHbA1c値の変化は,RSG+MET群-0.93%(95%CI -1.06~-0.80%),MET増量群-0.71%(95%CI -0.83~-0.60%)であった。平均群間差は-0.20%(95%CI -0.36~-0.04%)で, 95%CIの上限が非劣性の基準である0.4%を超えなかったことから,RSG+MET群ではMET増量群と少なくとも同程度のHbA1c値改善効果を有することが示された。また,HbA1c値<7%および≦6.5%を達成した患者の割合は,RSG+MET群で高かった(それぞれ58.1 vs 48.4%,40.9 vs 28.2%)。
24週後のFPG値の低下度は,RSG+MET群(-2.29mmol/L)でMET増量群(-1.12mmol/L)に比し有意に大きかった(群間差-0.85mmol/L [95%CI -1.23~-0.47mmol/L])。responderの割合は,HbA1c値(59.5 vs 49.5%)およびFPG値(55.0 vs 32.5%)ともに,RSG+MET群で多かった。
消化器系の副作用の発生率は,RSG+MET群で低かった(27.9 vs 38.7%,オッズ比1.63,95%CI 1.19~2.24)。体重は,RSG+MET群では増加したのに対し(+1.79kg,p<0.0001),MET増量群では減少した(-1.78kg,p<0.0001)。
●結論 2型糖尿病患者において,最大用量以下のMET+RSG併用投与は,最大用量のMET単独投与の代替療法として適切であると考えられた。