編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Giunti S, Bruno G, Veglio M, Gruden G, Webb DJ, Livingstone S, Chaturvedi N, Fuller JH, Perin PC, Eurodiab IDDM Complications Study: Electrocardiographic left ventricular hypertrophy in type 1 diabetes: prevalence and relation to coronary heart disease and cardiovascular risk factors: the Eurodiab IDDM Complications Study. Diabetes Care 2005; 28: 2255-2257. [PubMed]

左室肥大とトリグリセリド値やウェスト-ヒップ比との相関は,インスリン抵抗性との関連を示唆している。このことは,蛋白尿の患者ではすでに示されているが,今回の検討では正常アルブミン尿の患者が中心であることが新しい点といえる。【片山茂裕

●目的 1型糖尿病患者において,心電図所見による左室肥大の有病率を検討し,さらに左室肥大と冠動脈心疾患(CHD),細小血管障害,QT間隔およびそのばらつきとの関係を検討した。
●デザイン 横断研究。
●試験期間 -
●対象患者 3250例:欧州の1型糖尿病患者。平均32.7歳。
●方法 心電図にて左室肥大の有無を評価。多重ロジスティック回帰分析により左室肥大と相関を示す因子を検討。
●結果 左室肥大の有病率は3.4%で,女性では男性に比してそのリスクが2倍以上に増大していた(4.6 vs 2.3%,補正オッズ比[OR]2.40,95%CI 1.55-3.70)。
多重ロジスティック回帰分析では,女性(OR 2.86[vs 男性]),CHD(あり:OR 2.58[vs なし]),SBP(109~118mmHg:OR 1.41,119~129mmHg:OR 2.13[いずれもvs <109mmHg]),QT間隔(>0.44:OR 2.45[vs ≦0.44]),トリグリセリド(0.86~1.16mmol/L:OR 3.86,>1.16mmol/L:OR 2.47[いずれもvs <0.67 mmol/L]),ウエスト-ヒップ比(>0.88:OR 2.20[vs ≦0.88])が左室肥大と有意な相関を示した。
●結論 1型糖尿病患者では,心電図所見における左室肥大のリスクは女性で男性に比して2倍高かった。また,左室肥大はトリグリセリド,ウエスト-ヒップ比,SBP,QT間隔,CHDと相関を示した。