編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Foy CG, Bell RA, Farmer DF, Goff DC, Wagenknecht LE: Smoking and incidence of diabetes among U.S. adults: findings from the Insulin Resistance Atherosclerosis Study. Diabetes Care 2005; 28: 2501-2507. [PubMed]

喫煙が心血管疾患のリスクとなることは,よく知られている。喫煙が糖尿病と関連するとの報告は過去にもいくつかあるが,用量相関性や耐糖能との関連を検討した成績はない。
本検討では,喫煙は糖尿病発症の独立したリスク因子であることが示された。このことは用量依存性であり,耐糖能正常例からの糖尿病発症でも同様であった。【片山茂裕

●目的 喫煙と糖尿病発症との関係を検討した。
●デザイン 疫学。
●試験期間 追跡期間は5年。
●対象患者 906例:IRASの参加者(米国の4地域在住の40~69歳の男女1625例)のうち,ベースラインに糖尿病を認めず,かつ5年間の追跡を完了した例。
●方法 ベースラインにおける喫煙習慣により,非喫煙例(過去の喫煙本数<100本:424例),過去喫煙例(過去の喫煙本数>100本かつ現在は非喫煙:354例),現在喫煙例(128例)に分類し,さらに喫煙本数により,非喫煙例,<20パック-年の過去喫煙例,≧20パック-年の過去喫煙例,<20パック-年の現在喫煙例,≧20パック-年の現在喫煙例に分類。
ロジスティック回帰分析により喫煙習慣と5年後までの2型糖尿病発症の関係を検討。また,耐糖能異常の有無によるサブグループ解析を実施。
●結果 5年後までに糖尿病を発症したのは,現在喫煙例では25.0%(32例)であったのに対し,非喫煙例では14.2%(60例)であった。
多重ロジスティック回帰分析では,現在喫煙例で非喫煙例に比し,糖尿病発症リスクが増大していた(オッズ比[OR]2.66,95%CI 1.49-4.77,p=0.001)。耐糖能正常例(593例)のみの解析でも,現在喫煙例で非喫煙例に比し,糖尿病発症リスクの増大が認められた(<20パック-年の現在喫煙例:OR 4.41,p=0.02,≧20パック-年の現在喫煙例:OR 5.66,p=0.001)。
●結論 喫煙と糖尿病発症の間には強固な相関が認められた。