編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Boyko EJ, Ahroni JH, Cohen V, Nelson KM, Heagerty PJ: Prediction of diabetic foot ulcer occurrence using commonly available clinical information: the Seattle Diabetic Foot Study. Diabetes Care 2006; 29: 1202-1207. [PubMed]

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●目的 一般的な臨床情報を用いた糖尿病性足潰瘍の予測について検討した。
●デザイン -
●試験期間 追跡期間は平均3.38年。
●対象患者 1285例:Veterans Affairs Medical Centerに通院する糖尿病患者で足潰瘍を認めない例。平均62.4歳,男性98%。
除外基準:両下肢切断,車椅子の使用または歩行不能,参加が困難な重度の疾患,インフォームドコンセントの障害となる精神疾患。
●方法 足潰瘍の発生を1年ごとの臨床評価および3ヵ月ごとの郵送による質問票調査により追跡。Cox比例ハザードモデルを用いて,ベースラインにおける患者背景と足潰瘍との関係を検討。
患者背景は,年齢,人種,体重,喫煙習慣,糖尿病罹病期間,糖尿病治療,HbA1c値,視力,光凝固療法の施行歴,足潰瘍の既往,下肢切断の施行歴,下肢の形状,跛行,下肢の末梢神経障害,下肢の仮骨,下肢の浮腫,hallux limitus,足白癬,爪真菌症とした。
●結果 追跡期間に216例が足潰瘍を発生し,その発生率は5.0/100人・年であった。
最終モデルにおける足潰瘍の有意な予測因子は,HbA1c値(ハザード比1.10,95%CI 1.06-1.15,p<0.001),視力低下(1.48,1.00-2.18,p=0.05),足潰瘍の既往(2.18,1.61-2.95,p<0.001)下肢切断の施行歴(2.57,1.60-4.12,p<0.001),下肢の末梢神経障害(2.03,1.50-2.76,p<0.001),足白癬(0.73,0.54-0.98,p=0.035),爪真菌症(1.58,1.16-2.16,p=0.004)であった。
ROC曲線下面積は1年後0.81,5年後0.76で,最終モデルの精度は高いことが確認された。
●結論 一般的な臨床情報により糖尿病性足潰瘍は予測可能であり,それらの情報は高リスク例の正確な特定および予防治療の実施において有用であると考えられる。