編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Cooper-Dehoff R, Cohen JD, Bakris GL, Messerli FH, Erdine S, Hewkin AC, Kupfer S, Pepine CJ, INVEST Investigators: Predictors of development of diabetes mellitus in patients with coronary artery disease taking antihypertensive medications (findings from the INternational VErapamil SR-Trandolapril STudy [INVEST]). Am J Cardiol 2006; 98: 890-894. [PubMed]

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●目的 降圧薬投与下の冠動脈疾患(CAD)患者において,糖尿病発症の予測因子を検討した。INVESTのサブ解析。
●デザイン 無作為。
●試験期間 追跡期間は平均2.8年。
●対象患者 16176例:INVESTの参加者(≧50歳,降圧薬治療を要する臨床的に安定したCAD患者22576例)のうち,ベースラインに糖尿病を認めなかった例。
●方法 INVESTでは,患者をCa拮抗薬verapamil徐放剤群,β遮断薬atenolol群にランダム化し,必要に応じてACE阻害薬trandolaprilおよび/または利尿薬hydrochlorothiazideを追加。
本解析では,stepwise Cox比例ハザードモデルを用いて新規糖尿病発症の予測因子を検討。解析対象はverapamil徐放剤群8098例,atenolol群8078例。
●結果 追跡期間の新規糖尿病発症はverapamil徐放剤群でatenolol群に比して有意に少なかった(7.0 vs 8.2%,ハザード比[HR]0.85,95%CI 0.76-0.95,p<0.01)。
新規糖尿病発症リスクの増大と相関を示した因子は,米国在住(p<0.001),左室肥大(p<0.01),脳卒中または一過性虚血発作の既往(p=0.03),ヒスパニック(p<0.01),冠動脈血行再建術(p=0.02),高コレステロール血症(p=0.01),BMI高値(p<0.001),追跡期間のSBP高値(p<0.001)であった。
また,atenolol 50mg/日を対照(HR 1.0)とした場合,atenololにhydrochlorothiazideを併用することにより糖尿病リスクは増大し(atenolol 50mg/日+hydrochlorothiazide 12.5mg/日:HR 1.07[95%CI 0.84-1.35],atenolol 100mg/日+hydrochlorothiazide 25mg/日:HR 1.38[95%CI 1.06-1.80]),verapamil徐放剤にtrandolaprilを併用することにより糖尿病リスクは低下した(verapamil 180mg/日+trandolapril 2mg/日:HR 0.56[95%CI 0.43-0.74],verapamil 240mg/日+trandolapril 4mg/日:HR 0.58[95%CI 0.44-0.78])。
●結論 降圧薬投与下のCAD患者において,より重度の血管疾患およびヒスパニックは新規糖尿病発症リスクを増大させ,降圧薬による血圧低下およびverapamil徐放剤へのtrandolapril併用は新規糖尿病発症リスクを低下させた。