編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Snijder MB, Heine RJ, Seidell JC, Bouter LM, Stehouwer CD, Nijpels G, Funahashi T, Matsuzawa Y, Shimomura I, Dekker JM: Associations of adiponectin levels with incident impaired glucose metabolism and type 2 diabetes in older men and women: the hoorn study. Diabetes Care 2006; 29: 2498-2503. [PubMed]

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●目的 アディポネクチンレベルと2型糖尿病および糖代謝異常(IGM)リスクの関係を検討した。
●デザイン コホート。
●試験期間 追跡期間は平均6.4年。
●対象患者 1264例:Hoorn Studyの参加者(50~75歳の白人男女2484例)のうち,ベースラインに2型糖尿病を認めなかった例(男性584例,女性680例)。
●方法 全例における2型糖尿病の新規発症,ならびにベースラインにおけるIGM症例(空腹時血糖異常または耐糖能異常)および追跡期間の2型糖尿病発症例を除いた1025例におけるIGMの新規発生を調査し,アディポネクチンレベルとの関係をロジスティック回帰分析にて検討した。
●結果 アディポネクチンレベルが第1四分位の男女と比較すると,第4四分位の男女における2型糖尿病のオッズ比(年齢および生活習慣を補正)は男性0.52(95%CI[以下同]0.23-1.18),女性0.15(0.06-0.39),IGMのオッズ比はそれぞれ0.90(0.51-1.61),0.28(0.16-0.48)であった。腹部肥満のマーカーとしてのウェスト-ヒップ比およびレプチンを補正すると,アディポネクチンレベルと2型糖尿病およびIGMの逆相関はやや減弱した。さらにベースラインにおける空腹時血糖値およびOGTT 2時間値を補正すると,アディポネクチンレベルと2型糖尿病(男性0.79[0.32-1.91],女性0.62[0.21-1.81])およびIGM(それぞれ1.20[0.61-2.35],0.48[0.26-0.90])の逆相関は大きく減弱した。
●結論 アディポネクチン高値はIGMおよび2型糖尿病の低リスクと強い相関を示し,これは特に女性で顕著であった。これらの結果は,肥満と2型糖尿病を関連づける病態生理メカニズムにアディポネクチンが関与していることを示唆するものである。