編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Saito K, Sone H, Kawai K, Tanaka S, Kodama S, Shu M, Suzuki E, Kondo K, Yamamoto S, Shimano H, et al.: Risk imparted by various parameters of smoking in Japanese men with type 2 diabetes on their development of microalbuminuria: analysis from the Tsukuba Kawai Diabetes Registry. Diabetes Care 2007; 30: 1286-1288. [PubMed]

本検討では,過去に喫煙歴のある者は,現在喫煙している者と同等の微量アルブミン尿発現のリスクとなることが明らかにされた点が重要である。しかも,現在の喫煙本数や喫煙年数,喫煙総量(pack・year)が,そのリスクと相関した。すべての糖尿病患者に禁煙を指導することがきわめて重要といえる。【片山茂裕

●目的 日本人の2型糖尿病患者において,喫煙習慣と微量アルブミン尿の関係を検討した。
●デザイン コホート。
●試験期間 追跡期間は平均5.7年。
●対象患者 357例:Tsukuba Kawai Diabetes Registryに登録された正常アルブミン尿の2型糖尿病男性患者のうち,3年以上追跡された例。平均53.7歳。
登録基準:尿中アルブミン-クレアチニン比(ACR)<30mg/g。
除外基準:癌の既往,血清クレアチニン高値(>130μmol/L),高カリウム血症,顕微鏡的血尿の持続,膿尿。
●方法 対象患者を,現在喫煙している例(current smoker[CS例]:179例),現在喫煙していないが喫煙歴を有する例(ex-smoker[XS例]:74例),喫煙歴のない例(never smoker[NS例]:104例)分類し,微量アルブミン尿の発現(ACR≧30mg/g)を比較。
●結果 追跡期間に106例が微量アルブミン尿を発現した(CS例60例,XS例23例,NS例23例)。
Cox回帰分析では,NS例に対する微量アルブミン尿発現のハザード比(既知の腎症の予測因子[年齢,糖尿病罹病期間,ACR,血糖コントロール,血圧コントロール],総コレステロール値,HDL-C値,飲酒量を補正)は,XS例で1.89(95%CI 1.04-3.44,p for log-rank test 0.052),CS例で2.10(95%CI 1.26-3.51,p for log-rank test 0.016)であった。
●結論 日本人の2型糖尿病患者において,過去および現在の喫煙習慣はいずれも,微量アルブミン尿の発現に関する用量依存性のリスク因子であった。