編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Look AHEAD Research Group, , Blackburn G, Brancati FL, Bray GA, Bright R, Clark JM, Curtis JM, Espeland MA, Foreyt JP, et al.: Reduction in weight and cardiovascular disease risk factors in individuals with type 2 diabetes: one-year results of the look AHEAD trial. Diabetes Care 2007; 30: 1374-1383. [PubMed]

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●目的 2型糖尿病患者において,強力な生活習慣改善プログラムによる減量が心血管疾患(CVD)リスク因子に及ぼす効果を検討した。
●デザイン 無作為,多施設(16施設,米国)。
●試験期間 追跡期間は1年(予定追跡期間11.5年)。
●対象患者 5145例:過体重の2型糖尿病患者。
登録基準:45~74歳(2年目に55~74歳に変更),BMI>25kg/m²(インスリン投与例では>27kg/m²),HbA1c値<11%,SBP<160mmHgかつDBP<100mmHg,トリグリセリド(TG)値<600mg/dL。
●方法 run-in期間(2週)に糖尿病に関する教育セッションを行い,その後,強化ライフスタイル介入群(2570例),糖尿病サポートおよび教育群(2575例)にランダム化。
ライフスタイル介入群では,7%の減量およびその維持を目標とし,グループセッションおよび個人面談を行うとともに,カロリー制限食(脂肪によるカロリー摂取を最大30%減少,蛋白質によるカロリー摂取を最低15%減少)および運動(目標は中等度の運動175分/週)を実施。さらに,必要に応じて減量薬の投与または行動療法を実施。サポート群では,食事,運動,社会支援に関するグループセッションを3回実施。
体重,fitness(METSにより評価),薬物療法,HbA1c値,脂質値,血圧等の変化を評価した。
●結果 1年後の体重減少は,ライフスタイル介入群で8.6%であったのに対し,サポート群では0.7%で,両群間に有意差が認められた(p<0.001)。
fitnessについても,ライフスタイル介入群で20.9%増大したのに対し,サポート群では5.8%で,両群間に有意差が認められた(p<0.001)。
血糖降下薬(p<0.001),降圧薬(p=0.02),脂質低下薬(p<0.001)を用いている患者は,いずれもライフスタイル介入群で有意に大きく減少したにもかかわらず,HbA1c値の改善はライフスタイル介入群で有意に大きく(ライフスタイル介入群:7.25%→6.61%,サポート群:7.29%→7.15%,p<0.001),またSBPおよびDBP(いずれもp<0.001),TG値(p<0.001),HDL-C値(p<0.001),尿中アルブミン/クレアチニン比≧30.0μg/mgの患者の割合の改善(p=0.002)もライフスタイル介入群で有意に大きかった。
●結論 2型糖尿病患者において,強力な生活習慣改善プログラムの実施により,1年後の体重は臨床的に有意に減少した。それにより,糖尿病コントロールおよびCVDリスク因子は改善され,薬物療法を要する患者も減少した。