編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Davies MJ, Heller S, Skinner TC, Campbell MJ, Carey ME, Cradock S, Dallosso HM, Daly H, Doherty Y, Eaton S, et al.: Effectiveness of the diabetes education and self management for ongoing and newly diagnosed (DESMOND) programme for people with newly diagnosed type 2 diabetes: cluster randomised controlled trial. BMJ 2008; 336: 491-495. [PubMed]

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●目的 新規2型糖尿病患者において,構造化されたグループ教育プログラムが生物医学的因子,心理社会的因子,生活習慣関連因子に及ぼす効果を検討した。
一次アウトカムは,HbA1c値,血圧,体重,血清脂質,喫煙状況,身体活動,QOL,病気に対する考え方,うつ病,糖尿病の心理面への影響。
●デザイン クラスター無作為化,多施設,intention-to-treat解析。
●試験期間 医院からの紹介による患者の登録期間は2004年10月1日~2006年1月31日,試験期間は12ヵ月。
●対象患者 824例:英国の13地域における162医院ならびにそれらの医院に受診している成人の新規(診断後4週以内)2型糖尿病患者。男性55%,平均59.5歳。
除外基準:<18歳,重度かつ持続的な精神的障害,自身のケアに関する責任能力がない,グループ教育プログラムに参加不可能,他の試験への参加。
●方法 各医院を介入群(85医院[437例]),対照群(77医院[387例])に無作為割付け。
介入群では,診断後12週以内に,各地域においてヘルスケア専門の患者教育担当者による6時間の教育プログラム(主なカリキュラムは生活習慣関連因子)を実施。対照群では,通常のケアを実施。
生物医学的因子(HbA1c値,体重,血圧,体重,血清脂質),生活習慣関連因子(喫煙習慣,身体活動),心理社会的因子(QOL,病気に対する考え方,糖尿病の心理面への影響,心理的苦痛および抑うつ症状)を評価。
●結果 12ヵ月後におけるHbA1c値の低下は,介入群(1.49%[95%CI -1.69~-1.29])で対照群(1.21%[95%CI -1.40~-1.02])に比し大きかったが,ベースラインにおける患者背景およびクラスター無作為割付けの影響を補正すると,群間差に有意差は認められなかった(0.05%[95%CI -0.10~0.20],p=0.52)。体重は両群ともに減少したが,介入群で減少量が有意に大きかった(-2.98kg[95%CI -3.54~-2.41]vs -1.86kg[95%CI -2.44~-1.28],p=0.027[補正後])。喫煙は介入群でより大きく減少し,非喫煙の補正オッズ比は介入群で3.56倍高かった(95%CI 1.11~11.45,p=0.033)。
介入群では,病気に対する考え方のスコアが対照群に比して有意に大きく変化し(いずれもp<0.001),介入群では糖尿病に対する理解が深まっていることが示された。また,抑うつ症状のスコアも,介入群で有意に低かった(平均群間差-0.50[95%CI -0.96~-0.04],p=0.032[補正後])。
病気に対する考え方のうち,個人的責任に対する認識のスコアの変化と体重減少との間に正相関が認められた(β=0.12,p<0.008)。
●結論 新規2型糖尿病患者において,構造化されたグループ教育プログラムによって,診断から12ヵ月後までに,より多くの減量および喫煙中止が得られ,病気に対する考え方にも改善が認められたが,HbA1c値には変化はみられなかった。