編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
2018年7月現在,1167報収載!
全トライアルリスト
[HOMEに戻る]
Belch J, MacCuish A, Campbell I, Cobbe S, Taylor R, Prescott R, Lee R, Bancroft J, MacEwan S, Shepherd J, et al.: The prevention of progression of arterial disease and diabetes (POPADAD) trial: factorial randomised placebo controlled trial of aspirin and antioxidants in patients with diabetes and asymptomatic peripheral arterial disease. BMJ 2008; 337: a1840. [PubMed]

-

●目的 無症候性末梢動脈疾患を有する糖尿病患者において,aspirinと抗酸化療法の併用療法またはそれぞれの単独療法の心血管イベント低減効果を検討した。
一次エンドポイントは冠動脈心疾患(CHD)または脳卒中死+非致死性心筋梗塞または脳卒中+下肢虚血による足首以上の切断(複合エンドポイント),CHDまたは脳卒中死。
●デザイン 無作為,二重盲検,プラセボ対照,多施設,2×2 factorial。
●試験期間 登録期間は1997年11月~2001年7月。追跡期間は6.7年(中央値)。
●対象患者 1276例:≧40歳の無症候性末梢動脈疾患を有する1型または2型糖尿病患者。
採用基準:足首上腕血圧比低値(≦0.99)。
除外基準:症候性心血管疾患,aspirinまたは抗酸化療法の定期的使用,消化性潰瘍,重篤な消化不良,出血性疾患,aspirin不耐,余命を制限する可能性のある重篤な疾患の疑い,精神疾患,先天性心疾患。
●方法 aspirin+抗酸化療法併用群(320例),aspirin群(318例),抗酸化療法群(320例),プラセボ群(318例)にランダム化。
aspirinの用量は100mg。抗酸化療法はα-トコフェロール200mg,アスコルビン酸100mg,塩酸ピリドキシン25mg,硫酸亜鉛10mg,ニコチンアミド10mg,レシチン9.4mg,亜セレン酸ナトリウム0.8mgを含む。
●結果 複合エンドポイントの発生(併用群18%,aspirin群18%,抗酸化療法群18%,プラセボ群18%:p=0.92),CHDまたは脳卒中死の発生(それぞれ7%,6%,6%,5%:p=0.90)に群間差は認めなかった。
aspirinの有無による検討では,複合エンドポイントはaspirin使用例18.2%,非使用例18.3%(ハザード比[HR]0.98[95%CI 0.76-1.26],p=0.86),CHDまたは脳卒中死はそれぞれ6.7%,5.5%(HR 1.23[95%CI 0.79-1.93],p=0.36)。
抗酸化療法の有無による検討では,複合エンドポイントは抗酸化療法使用例18.3%,非使用例18.2%(HR 1.03[95%CI 0.79-1.33],p=0.85),CHDまたは脳卒中死はそれぞれ6.6%,5.7%(HR 1.21[95%CI 0.78-1.89],p=0.40)。
●結論 無症候性末梢動脈疾患を有する糖尿病患者において,aspirinまたは抗酸化療法による心血管イベント低減効果は認められなかった。