編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Cukierman-Yaffe T, Gerstein HC, Williamson JD, Lazar RM, Lovato L, Miller ME, Coker LH, Murray A, Sullivan MD, Marcovina SM, et al.: Relationship between baseline glycemic control and cognitive function in individuals with type 2 diabetes and other cardiovascular risk factors: the action to control cardiovascular risk in diabetes-memory in diabetes (ACCORD-MIND) trial. Diabetes Care 2009; 32: 221-226. [PubMed]

糖尿病患者では認知機能が低下したり,アルツハイマー病の発症率も高いことが知られている。ACCORDのサブ解析として,認知機能への影響をみるMIND(Memory in Diabetes)が2977人の患者で行われた。空腹時血糖値では明らかではなかったが,慢性の高血糖の指標ともいえるHbA1c値の上昇は認知機能の低下と相関を示した。HbA1c値1%の上昇は,DSSTスコアで1から1.5ポイントの低下になり,年齢でいうと2歳の年齢増加に相当することとなり,そのインパクトの大きさに驚かされる。【片山茂裕

●目的 糖尿病患者において,HbA1c値および空腹時血漿ブドウ糖(FPG)値と認知機能との関係を検討した。ACCORDのサブ解析。
●デザイン 横断研究,多施設。
●試験期間 -
●対象患者 2977例:ACCORD試験の参加施設77施設のうち52施設にて登録された糖尿病患者。女性47%。平均62.5歳。平均HbA1c値8.3%,平均FPG値175.5mg/dL。
●方法 HbA1c値およびFPG値と認知検査(Digit Symbol Substitution Test[DSST],Mini Mental Status Examination[MMSE],Rey Auditory Verbal Learning Test[RAVLT],Stroop Test)スコアとの関係を検討。
●結果 年齢を調整後,HbA1c値と認知検査スコアには有意な相関を認め,HbA1c値が1%上昇するにつれ,DSSTスコアは1.75ポイント(95%CI -1.22~-2.28,p<0.0001),MMSEスコアは0.20ポイント(95%CI -0.11~-0.28,p<0.0001),RAVLTスコアは0.11ポイント(95%CI -0.02~-0.19,p=0.0142)有意に低下し,Stroop Testスコアは0.75ポイント(95%CI 1.31~0.19,p=0.0094)有意に悪化した。
FPG値と認知検査スコアには相関を認めなかった。
●結論 糖尿病患者において,HbA1c値が高くなると認知機能は低下していた。