編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Kahn SE, Zinman B, Lachin JM, Haffner SM, Herman WH, Holman RR, Kravitz BG, Yu D, Heise MA, Aftring RP, et al.; Diabetes Outcome Progression Trial (ADOPT) Study Group: Rosiglitazone-associated fractures in type 2 diabetes: an Analysis from A Diabetes Outcome Progression Trial (ADOPT). Diabetes Care. 2008; 31: 845-51. [PubMed]

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●目的 2型糖尿病患者において,rosiglitazone(インスリン抵抗性改善薬)治療による骨折リスク増大に関連する因子を検討した。
●デザイン 多施設(17ヵ国,488施設)。
●試験期間 追跡期間は4.0年(中央値)。
●対象患者 4351例:ADOPT参加者(3年以内に診断された薬物療法未実施の2型糖尿病患者4360例)のうち,試験薬を投与された例。
登録基準:30~75歳,ライフスタイル管理実施下における空腹時血糖値126~180mg/dL。
除外基準:臨床的に重度の肝疾患,腎障害,乳酸アシドーシスの既往,不安定狭心症または重度の狭心症,既知のうっ血性心不全(NYHA I~IV),コントロール不良の高血圧,周期的または間欠的な経口または静注コルチコステロイド投与あるいは持続的コルチコステロイド吸入を要する慢性疾患。
●方法 ADOPT試験では,rosiglitazone(4mg[分1]~8mg[分2])群,metformin(500mg[分1]~2g[分2])群,glyburide(2.5mg[分1]~15mg[分2])群にランダム化。
本解析では,初回骨折,再発率,骨折部位について調査。
●結果 男性(2511例)では初回骨折の発生に群間差は認めなかったが,女性(1840例)では,rosiglitazone群60例(9.3%,2.74件/100人・年),metformin群30例(5.1%,1.54件/100人・年),glyburide群21例(3.5%,1.29件/100人・年)であった。女性において,5年間の累積骨折発生率は,それぞれ15.1%(95%CI 11.2-19.1),7.3%(95%CI 4.4-10.1),7.7%(95%CI 3.7-11.7)で,rosiglitazone群のmetformin群に対するハザード比は1.81(95%CI 1.17-2.80,p=0.008),glyburide群に対しては2.13(95%CI 1.30-3.51,p=0.0029)であった。
骨折リスクの増大は,とくに閉経後の女性において認められ,骨折部位は主に下肢および上肢であった。
●結論 2型糖尿病患者において,女性ではrosiglitazone治療によりmetforminまたはglyburide治療に比し骨折リスクが増大した。