編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Morrow DA, Scirica BM, Chaitman BR, McGuire DK, Murphy SA, Karwatowska-Prokopczuk E, McCabe CH, Braunwald E; MERLIN-TIMI 36 Investigators: Evaluation of the glycometabolic effects of ranolazine in patients with and without diabetes mellitus in the MERLIN-TIMI 36 randomized controlled trial. Circulation. 2009; 119: 2032-9. [PubMed]

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●目的 急性冠症候群(ACS)患者において,抗狭心症薬ranolazineの血糖に対する効果を,糖尿病の有無で比較した。MERLIN-TIMI 36のサブ解析。
一次エンドポイントはHbA1c値,HbA1c値の≧1%上昇までの期間。
●デザイン コホート。MERLIN-TIMI 36は無作為,二重盲検,プラセボ対照,多施設(17ヵ国)。
●試験期間 追跡期間は平均348日。
●対象患者 4918例:MERLIN-TIMI 36の参加者(非ST上昇ACS患者6560例)のうち,HbA1c値のデータが得られた例。
●方法 MERLIN-TIMI 36試験では,ranolazine群,プラセボ群にランダム化。
本解析では,ranolazineの有効性を糖尿病例と非糖尿病例で比較。
●結果 4ヵ月後のHbA1c値は,ranolazine群でプラセボ群に比し,有意に低下した(5.9 vs 6.2%,低下度:-0.30 vs -0.04%,p<0.001)。
糖尿病例における検討では,ranolazine群のHbA1c低下度はプラセボ群より有意に大きかった(-0.64 vs -0.22%,p<0.001)。4ヵ月後のHbA1c値<7%の達成度は,ranolazine群で有意に多く(59 vs 49%,p<0.001),1年後にHbA1c値が≧1%上昇した患者は有意に少なかった(14.2 vs 20.6%,ハザード比[HR]0.63,95%CI 0.51-0.77,p<0.001)。虚血の再発はranolazine群で有意に少なかった(HR 0.75,95%CI 0.61-0.93,p=0.008)。
非糖尿病例における検討では,空腹時血糖値>110mg/dLまたはHbA1c値≧6%の新規発現は,ranolazine群で有意に少なかった(31.8 vs 41.2%,HR 0.68,95%CI 0.53-0.88,p=0.003)。
●結論 糖尿病を有するACS患者において,ranolazineはHbA1c値および虚血の再発を改善した。非糖尿病のACS患者においても,ranolazineはHbA1c値の上昇を抑制した。