編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Russell-Jones D, Vaag A, Schmitz O, Sethi BK, Lalic N, Antic S, Zdravkovic M, Ravn GM, Simó R; Liraglutide Effect and Action in Diabetes 5 (LEAD-5) met+SU Study Group: Liraglutide vs insulin glargine and placebo in combination with metformin and sulfonylurea therapy in type 2 diabetes mellitus (LEAD-5 met+SU): a randomised controlled trial. Diabetologia. 2009; 52: 2046-55. [PubMed]

わが国においても間もなく承認されると思われるliraglutideは,glargineおよびプラセボよりもHbA1cの低下および体重減少効果において優れているという興味ある成績である。また,収縮期血圧もliraglutide群でglargine群よりも有意に(4.5mmHg)低下していた。これらの成績は平均BMIが30~31kg/m²の肥満者における成績であって,BMIが24~25 kg/m²の日本人2型糖尿病においても同様の結果が得られるか否かは明らかではない。
低血糖に関しては,liraglutide群においてのみ重度の低血糖がみられたが,インスリン分泌を増幅するGLP-1アナログとSU類を併用した場合には低血糖に対して注意が必要であろう。
ビグアナイドとSU類を併用により十分な血糖コントロールの得られない症例において,基礎インスリンの補充とGLP-1アナログのいずれを選択すべきかについて,本試験は示唆を与えた。【景山 茂

●目的 metformin(ビグアナイド)およびスルホニル尿素(SU)類glimepiride投与下でコントロール不良の2型糖尿病患者において,ヒトGLP-1アナログ製剤liraglutideの有効性および安全性をインスリンglargineと比較した。
一次エンドポイントはHbA1c値の変化。二次エンドポイントは体重,腹囲,空腹時血糖,血糖プロファイル,β細胞機能,血圧の変化。
●デザイン 無作為,パラレル,プラセボ対照,多施設(17ヵ国,107施設)。
●試験期間 試験期間は26週。
●対象患者 581例:経口血糖降下薬治療を受けている2型糖尿病患者。18~80歳。
採用基準:HbA1c値7.5~10%(単剤療法の場合)または7.0~10%(併用療法の場合),BMI≦45kg/m²。
除外基準:3ヵ月以内のインスリン使用,肝または腎機能不全,心血管疾患,増殖性網膜症または黄斑症,高血圧(≧180/100mmHg),癌,妊娠,再発性低血糖または無自覚性低血糖,B型またはC型肝炎血清反応陽性,経口血糖降下薬以外の血糖値に影響を及ぼす薬剤の使用。
●方法 liraglutide(1.8mg/日)群(232例),プラセボ群(115例),インスリンglargine群(234例)にランダム化。
全例にmetformin 1g×2回/日およびglimepiride 4mg/日を投与。
●結果 liraglutide群のHbA1c低下度(-1.33%)は,インスリンglargine群(-1.09%)およびプラセボ群(-0.24%)に比し,有意に大きかった(群間差:それぞれ-0.24%[p=0.0015],-1.09%[p<0.0001])。
体重減少も,liraglutide群で有意に大きかった(群間差:それぞれ-3.43kg[p<0.0001],-1.39kg[p=0.0001])。
軽度低血糖発生率は,それぞれ27.4%,28.9%,16.7%であった。
●結論 metforminおよびglimepiride投与下でコントロール不良の2型糖尿病患者において,liraglutide追加により,血糖コントロールが改善し,体重が減少した。