編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Buse JB, Rosenstock J, Sesti G, Schmidt WE, Montanya E, Brett JH, Zychma M, Blonde L; LEAD-6 Study Group: Liraglutide once a day versus exenatide twice a day for type 2 diabetes: a 26-week randomised, parallel-group, multinational, open-label trial (LEAD-6). Lancet. 2009; 374: 39-47. [PubMed]

ヒトGLP-1アナログによる血糖コントロールの改善は,内因性インスリン分泌の増大,膵グルカゴン分泌の抑制,それに伴う肝糖処理能力の上昇によることはまちがいない。
ヒトGLP-1アナログの外来性投与によって,2型糖尿病患者で膵ラ島内環境がいかなる変化をとげたのか,興味をもって長期観察すべきであろう。【河盛隆造

●目的 metformin(ビグアナイド)およびスルホニル尿素薬(SU薬)投与下でコントロール不良の2型糖尿病患者において,ヒトGLP-1アナログ製剤liraglutideの有効性および安全性をexenatideと比較した。
一次エンドポイントはHbA1c値の変化。二次エンドポイントはHbA1c値<7.0%または≦6.5%達成率,空腹時血糖,血糖プロファイル,体重,β細胞機能,グルカゴン,血圧,脂質プロファイル。
●デザイン 無作為,オープンラベル,パラレル,多施設(15ヵ国,132施設),intention-to-treat解析。
●試験期間 試験期間は26週。
●対象患者 464例:最大耐用量のmetforminおよびSU薬投与下でコントロール不良の2型糖尿病患者。18~80歳。
採用基準:HbA1c値7~11%,BMI≦45kg/m²。
除外基準:インスリン使用歴,試験薬使用歴,肝または腎機能不全,心血管疾患,速やかな治療を要する網膜症または黄斑症,コントロール不良の高血圧,癌。
●方法 経口血糖降下薬の種類で層別化し,liraglutide(1.8mg/日)群(233例),exenatide(10μg×2回/日)群(231例)にランダム化。いずれも皮下注射。経口血糖降下薬は継続。
●結果 liraglutide群ではexenatide群に比し,HbA1c値の低下度が有意に大きく(-1.12 vs. -0.79%;群間差-0.33%,95%CI -0.47~-0.18,p<0.0001),HbA1c値<7%達成率が有意に高く(54 vs. 43%;オッズ比2.02,95%CI 1.31~3.11,p=0.0015),空腹時血糖値の低下度が有意に大きかった(-1.61 vs. -0.60mmol/L;群間差-1.01mmol/L,95%CI -1.37~-0.65,p<0.0001)。
朝食および夕食後の食後血糖コントロールはexenatide群で有意に良好であり(それぞれp<0.0001,p=0.0005),体重減少度は同等であった(-3.24 vs. -2.87kg)。
忍容性は両剤ともに良好であったが,liraglutide群では,吐き気(p<0.0001)および軽度低血糖(p=0.0131)が有意に少なかった
●結論 最大耐用量のmetforminおよびSU薬投与下でコントロール不良の2型糖尿病患者において,liraglutideはexenatideよりも血糖コントロールを改善し,忍容性は良好であった。