編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Nauck M, Frid A, Hermansen K, Shah NS, Tankova T, Mitha IH, Zdravkovic M, Düring M, Matthews DR; LEAD-2 Study Group: Efficacy and safety comparison of liraglutide, glimepiride, and placebo, all in combination with metformin, in type 2 diabetes: the LEAD (liraglutide effect and action in diabetes)-2 study. Diabetes Care. 2009; 32: 84-90. [PubMed]

本試験はliraglutideの第III相試験である。metforminにliraglutideを上乗せした場合の有効性と安全性が示されている。この試験でのliraglutideの用量は,0.6mg,1.2mg,1.8mgであるが,わが国における承認用量は0.3mgから開始し,最大0.9mgまでであり,用法・用量が海外と大きく異なることには注意を要する。【景山 茂

●目的 経口血糖降下薬(OAD)治療を受けている2型糖尿病患者において,metformin(ビグアナイド)+GLP-1アナログ製剤liraglutide併用の有効性および安全性を,metformin+プラセボまたはmetformin+スルホニル尿素類glimepiride併用と比較した。
一次エンドポイントはHbA1c値の変化。二次エンドポイントは体重,空腹時血糖,血糖プロファイル,β細胞機能。
●デザイン 無作為,二重盲検,プラセボ対照,ダブルダミー,多施設(21ヵ国,170施設),第III相。
●試験期間 試験期間は26週。
●対象患者 1091例:2型糖尿病患者。25~79歳。
登録基準:18~80歳。HbA1c値7~11%(≧3ヵ月のOAD単独療法の場合)または7~10%(≧3ヵ月のOAD併用療法の場合)。BMI≦40kg/m²。
除外基準:過去3ヵ月のインスリン使用。
●方法 liraglutide 0.6mg/日群,1.2mg/日群,1.8mg/日群,プラセボ群,glimepiride(4mg/日)群に2:2:2:1:2の割合でランダム化。liraglutideは皮下注射。全例にmetformin(2g/日)を投与。
●結果 HbA1c値は,すべてのliraglutide群でプラセボ群に比し有意に低下した(p<0.0001):liraglutide 1.8mg/日群および1.2mg/日群,glimepiride群で1.0±0.1%低下,liraglutide 0.6mg/日群で0.7±0.1%低下,プラセボ群で0.1±0.1%上昇。体重は,liraglutide群で用量依存性に低下し(1.8~2.8kg),glimepiride群では増加した(1.0kg:p<0.0001)。liraglutide群における軽度低血糖発生率はプラセボ群と同等で(~3%),glimepiride群(17%)よりも有意に少なかった(p<0.001)。
吐き気の発生は,liraglutide群11~19%,プラセボ群およびglimepiride群3~4%であった。吐き気の発生率は時間経過とともに低下した。
●結論 2型糖尿病患者において,metformin+liraglutide併用により,metformin+glimepirideに比し,血糖コントロールは同等で,体重は減少し,低血糖発生率は低下した。