編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
2018年3月現在,1155報収載!
全トライアルリスト
[HOMEに戻る]
Curtis JM, Horton ES, Bahnson J, Gregg EW, Jakicic JM, Regensteiner JG, Ribisl PM, Soberman JE, Stewart KJ, Espeland MA; Look AHEAD Research Group: Prevalence and predictors of abnormal cardiovascular responses to exercise testing among individuals with type 2 diabetes: the Look AHEAD (Action for Health in Diabetes) study. Diabetes Care. 2010; 33: 901-7. [PubMed]

本邦でも,メタボリックシンドロームが発見された場合には,「運動」が推奨される。しかし,運動習慣のない肥満の中高年者,とくに2型糖尿病に罹患している対象者には,慎重に心機能を見極めたうえで,「具体的な処方箋」を与えることの大切さを,本試験は提言しているといえる。【河盛隆造

●目的 過体重または肥満の2型糖尿病患者において,運動誘発性心臓障害の有病率および関連要因を検討した。
●デザイン 横断調査。
●試験期間 -
●対象患者 5783例:Look AHEADの参加者(過体重または肥満の2型糖尿病患者)。45~76歳。BMI≧25kg/m²。
除外基準:HbA1c値≧11%,安静時血圧≧160/100mmHg,空腹時トリグリセリド値≧600mg/dL,試験参加を制限する要因。
●方法 症候限界性最大段階的運動負荷検査(GXT)を実施。質問票および診察により,GXT異常の人口統計学的因子,身体測定因子,代謝因子,健康状況を調査。
GXT異常は,ST低下≧1.0mm,心室性不整脈,狭心症,運動後の心拍数回復異常(運動後2分間の心拍数低下<22bpm),最大運動能力<5.0METとし,収縮期血圧を連続変数として用いた。
●結果 運動誘発性心臓障害を認めたのは1303例(22.5%)で,そのうち運動能力障害例は693例(12.0%)であった。ST低下は440例(7.6%),心拍数回復異常は206例(5.0%),狭心症は63例(1.1%),不整脈は41例(0.7%)であった。
運動誘発性心臓障害の予測因子のうち,すべての異常と相関するのは加齢のみであった。運動に対する収縮期血圧の反応は,加齢,糖尿病罹病期間,心血管疾患の既往により低下した。
●結論 過体重または肥満の2型糖尿病患者において,運動誘発性心臓障害の有病率は22.5%であり,その予測因子は加齢であった。