編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Bao Y, Ma X, Li H, Zhou M, Hu C, Wu H, Tang J, Hou X, Xiang K, Jia W: Glycated haemoglobin A1c for diagnosing diabetes in Chinese population: cross sectional epidemiological survey. BMJ. 2010; 340: c2249. [PubMed]

この報告でのHbA1c 6.3%は,日本で用いられている値(JDS値)では5.9%に相当する。【河盛隆造

●目的 中国人において,HbA1c値の糖尿病診断基準を検討した。
●デザイン 疫学,横断調査。
●試験期間 登録期間は2007年5月~2008年8月。
●対象患者 4886例:糖尿病既往のない≧20歳の中国人。男性1828例,女性3058例。年齢(中央値)49.4歳。
除外基準:がん,重度精神疾患,慢性腎疾患,妊娠,グルココルチコイド治療。
●方法 患者を年齢により5グループに分類(20~29歳,30~39歳,40~49歳,50~59歳,≧60歳)。高速液体クロマトグラフィを用いてHbA1c値を評価し,糖尿病診断基準の閾値を検討。
●結果 未診断糖尿病を検出するROC曲線下面積は,HbA1c値単独は0.856(95%CI 0.828-0.883),空腹時血糖値単独は0.920(95%CI 0.900-0.941)であった(p<0.001)。
HbA1c閾値を正規平均の>2SDである6.3%とした場合,未診断糖尿病検出の特異度は96.1%(95%CI 95.5-96.7%),感度は62.8%(95%CI 57.1-68.3%)で,これは空腹時血糖値の閾値を7.0mmol/Lとした場合の感度(57.5%)と同等であった。
糖尿病リスクが高い3639例においては,HbA1c閾値6.3%の感度は66.9%(95%CI 61.0-72.5%)で,空腹時血糖閾値7.0mmol/Lの感度(54.4%)およびHbA1c閾値6.5%の感度(53.7%)より有意に高かった(それぞれp=0.003,p=0.002)。
●結論 中国人において,HbA1c値の糖尿病診断基準を6.3%とした場合の特異度は高く,感度は空腹時血糖閾値7.0mmol/Lの場合と同等であった。