編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Hayashi T, Kawashima S, Itoh H, Yamada N, Sone H, Watanabe H, Hattori Y, Ohrui T, Yokote K, Nomura H, et al.; Japan CDM Group: Low HDL cholesterol is associated with the risk of stroke in elderly diabetic individuals: changes in the risk for atherosclerotic diseases at various ages. Diabetes Care. 2009; 32: 1221-3. [PubMed]

本邦の2型糖尿病患者において,HDL-C低値が,脳,心血管イベントのリスクであることを示した貴重な成績である。【河盛隆造

●目的 日本人の2型糖尿病患者において,脂質値,血糖値,血圧と虚血性心疾患(IHD)および脳血管疾患(CVD)の関連を検討した。
●デザイン コホート,プロスペクティブ,単施設(日本)。
●試験期間 登録期間は2004年9月~2005年3月。追跡期間は2年。
●対象患者 4014例:日本人の2型糖尿病患者。女性1936例。平均67.4±9.5歳(35~83歳)。
除外基準:IHD(心筋梗塞,不安定狭心症,血管形成術,バイパス形成術)またはCVD(脳卒中)の既往。
●方法 患者を<65歳(1267例),65~74歳(1731例),≧75歳(1016例)に分類し,脂質値,血糖値,他の因子とIHDまたはCVD発症の関連を検討。
●結果 追跡期間のIHD発症は1.59%,CVD発症は1.43%であった。
IHD発症は,<65歳の患者のHDL-C低値(オッズ比[OR]0.659,95%CI 0.39-0.98,p=0.04)またはLDL-C高値(OR 1.225,95%CI 1.02-2.04,p=0.04)と有意な相関を認めた。
CVD発症は,≧65歳のHDL-C低値と有意に相関し,とくに≧75歳の患者で相関が強かった(OR 0.511,95%CI 0.24-0.92,p=0.04)。
●結論 日本人の2型糖尿病患者において,HDL-C低値(44mg/dL未満)はIHDおよびCVDの重要なリスク因子であった。