編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Kengne AP, Czernichow S, Huxley R, Grobbee D, Woodward M, Neal B, Zoungas S, Cooper M, Glasziou P, Hamet P, et al.; ADVANCE Collaborative Group: Blood pressure variables and cardiovascular risk: new findings from ADVANCE. Hypertension. 2009; 54: 399-404. [PubMed]

本試験では,試験開始時にすでに罹病期間が長い症例が多く含まれていた。診断直後からの血圧コントロールの重要性を,改めて示した結果といえる。【河盛隆造

●目的 2型糖尿病患者において,血圧変数と心血管イベントリスクとの関連を検討した。ADVANCEのサブ解析。
●デザイン ADVANCE:無作為,多施設(20ヵ国,215施設),2☓2 factorial。
●試験期間 追跡期間は平均4.3年。
●対象患者 11140例:≧55歳で,心血管疾患のリスク因子を有する2型糖尿病患者。平均65.8±6.4歳。
●方法 ADVANCE試験では,perindopril-indapamide合剤群またはプラセボ群,強化血糖コントロール療法群または標準血糖コントロール療法群に無作為割付け。
本解析では,血圧変数(SBP,DBP,脈圧,動脈圧)と,追跡期間の心血管イベント(主要冠動脈イベント[冠動脈心疾患死,突然死,非致死性心筋梗塞],主要脳血管イベント[脳血管イベント死,非致死性脳卒中])との関連を検討。
●結果 追跡期間の心血管イベント発生は1000例であった(主要冠動脈イベント559例,主要脳血管イベント433例,心血管死468例)。
年齢,性別,治療群を調整後,ベースラインの血圧変数の1標準偏差上昇に伴う心血管イベントのハザード比(HR)は,SBP 1.17(95%CI 1.10-1.24),DBP 1.04(95%CI 0.98-1.11),脈圧1.20(95%CI 1.13-1.28),動脈圧1.12(95%CI 1.05-1.19)。
心血管イベントおよび主要冠イベントのROC曲線下面積は,SBPおよび脈圧で,動脈圧およびDBPより大きい。
ベースラインの血圧変数のかわりに達成値を用いると,SBP,DBP,動脈圧の推定効果が改善し(1標準偏差上昇に伴う心血管イベントのHR:SBP 1.23,DBP 1.15,脈圧1.19,動脈圧1.21),血圧変数のROC曲線下面積における有意差は認めない。
●結論 2型糖尿病患者において,ベースラインのSBPおよび脈圧は心血管イベントリスクとの相関を認めたが,DBPは認めなかった。