編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Wing RR, ; Look AHEAD Research Group: Long-term effects of a lifestyle intervention on weight and cardiovascular risk factors in individuals with type 2 diabetes mellitus: four-year results of the Look AHEAD trial. Arch Intern Med. 2010; 170: 1566-75. [PubMed]

●目的 2型糖尿病患者において,ライフスタイル介入プログラムによる体重,運動耐容能,血糖コントロール,心血管疾患(CVD)リスク因子の変化を検討した。
●デザイン 無作為,多施設(米国16施設)。
●試験期間 追跡期間は4年。
●対象患者 5145例:過体重または肥満の2型糖尿病患者。女性59.5%,平均58.7±6.8歳。
登録基準:45~76歳(2年目に55~76歳に変更),BMI≧25.0kg/m²(インスリン投与例では≧27.0kg/m²),HbA1c値<11%,収縮期血圧(SBP)<160mmHg,拡張期血圧(DBP)<100mmHg,トリグリセリド(TG)値<600mg/dL。
●方法 強化ライフスタイル介入群(ILI群:2570例),糖尿病サポートおよび教育群(DSE群:2575例)に無作為割付け。
ILI群では,≧7%の減量およびその維持を目標とし,目標摂取カロリー1200~1800kcal/日(脂肪によるカロリー摂取を総カロリーの<30%とし,総カロリーの≧15%を蛋白質から摂取),目標運動量≧175分/週として,グループセッションおよび個人面談を実施(最初の6ヵ月は毎週,次の6ヵ月は月3回,その後は月1回以上)。
DSE群では,食事,運動,社会支援に関するグループセッションを年3回実施。
●結果 ILI群ではDSE群に比し,4年間の平均体重減少率が有意に大きく(-6.15 vs -0.88%,p<0.001),トレッドミル検査における運動耐容能(12.74 vs 1.96%,p<0.001),HbA1c値(-0.36 vs -0.09%,p<0.001),SBP(-5.33 vs -2.97mmHg,p<0.001),DBP(-2.92 vs -2.48mmHg,p=0.01),HDL-C(3.67 vs 1.97mg/dL,p<0.001),TG(-25.56 vs -19.75mg/dL,p<0.001)の平均改善度が有意に大きかった。
LDL-Cの低下度はDSE群で有意に大きかったが(-11.27 vs -12.84mg/dL,p=0.009),脂質低下薬の使用を調整後は有意差を認めなかった(p=0.42)。
ILIによるこれらの改善は,1年目にもっとも著明であった。
●結論 2型糖尿病患者において,ILIにより体重,運動耐容能,血糖コントロール,CVDリスク因子の持続的な改善が得られた。