編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Monami M, Dicembrini I, Antenore A, Mannucci E: Dipeptidyl peptidase-4 inhibitors and bone fractures: a meta-analysis of randomized clinical trials. Diabetes Care. 2011; 34: 2474-6. [PubMed]

DPP-4阻害薬投与により増加するGLP-1やGIPは骨強度を増加させる作用があることは実験的に示されており,本研究は,そうした意味では極めて妥当な結果である。ただし,このメタ解析に登録された研究のなかで,骨折を主要エンドポイントとした研究はなく,DPP-4阻害薬が骨折予防効果を有すると結論づけるようなデータではない。【綿田裕孝

●目的 2型糖尿病患者において,骨折に対するDPP-4阻害薬の効果を検討した。
●デザイン メタアナリシス。
●試験期間 -
●対象患者 21055例:2型糖尿病患者。
●方法 2型糖尿病患者においてDPP-4阻害薬をプラセボまたは対照実薬と比較し,試験期間が24週以上で2011年4月1日までに発表された無作為化比較試験23件を対象とした。重篤な有害事象として報告された骨折の発生率に対するDPP-4阻害薬の効果をメタアナリシスで評価した。
●結果 対象患者のうち,DPP-4阻害薬投与患者は11880例,対照薬投与患者は9175例で,骨折の報告は63件であった。DPP-4阻害薬は,プラセボまたは対照実薬に比し,骨折リスクを有意に低下させた(Mantel-Haenszelオッズ比0.60,95%CI 0.37-0.99,p=0.045)。対照実薬からチアゾリジン薬またはスルホニル尿素薬を除外しても同様であった(Mantel-Haenszelオッズ比0.56,95%CI 0.33-0.93,p=0.026)。
●結論 2型糖尿病患者において,DPP-4阻害薬は骨折リスクを低下することが示された。