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Yang X, So WY, Ma RC, Kong AP, Lee HM, Yu LW, Chow CC, Ozaki R, Ko GT, Chan JC: Low HDL cholesterol, metformin use, and cancer risk in type 2 diabetes: the Hong Kong Diabetes Registry. Diabetes Care. 2011; 34: 375-80. [PubMed]

●目的 HDL-C低値の2型糖尿病患者において, metformin(ビグアナイド)の抗がん作用を検討した。
●デザイン コホート,前向き。
●試験期間 登録期間は1996年12月1日~2005年1月8日。追跡期間は中央値5.51年(~2005年7月30日)。
●対象患者 2658例:中国人の2型糖尿病患者。中央値56歳
除外基準:1型糖尿病または病型不明,がん,登録前2.5年間のmetformin使用。
●方法 相互作用による相対過度リスク(RERI)および相互作用の結果としての寄与率(AP)を用いて,がんリスクについての生物学的相互作用を評価。
●結果 追跡期間(13808人-年)のがん発症は129例。
HDL-C値<1.0mmol/Lでは,metformin非使用患者ではがんリスクが有意に上昇したが(p=0.0006),metformin使用患者では有意なリスク上昇を認めなかった。metformin使用のHDL-C値≧1.0mmol/Lの患者に比し,metformin非使用のHDL-C値<1.0mmol/L患者(ハザード比5.75,95%CI 3.03-10.90,p<0.0001),metformin非使用のHDL-C値≧1.0mmol/L患者(ハザード比2.17,95%CI 1.35-3.49,p=0.0013)では,がんリスクが有意に上昇した(AP 0.44,95%CI 0.11-078,p=0.0105)。
●結論 2型糖尿病患者において,metforminの抗癌作用は,HDL-C低値例でもっとも顕著であった。