編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Madsbad S, Kilhovd B, Lager I, Mustajoki P, Dejgaard A; Scandinavian Repaglinide Group : Comparison between repaglinide and glipizide in Type 2 diabetes mellitus: a 1-year multicentre study. Diabet Med. 2001; 18: 395-401. [PubMed]

SU薬のglipizideとグリニド薬のrepaglinideの効果を12ヵ月の無作為割り付け試験で比較した研究である。12ヵ月後のHbA1cおよび空腹時血糖値はrepaglinide群で有意に良好であった。また,glipizide群では投与5ヵ月後より血糖コントロールが悪化することが示された。
以上より,2型糖尿病患者において,インスリン分泌促進系の薬剤を使用する際には,SU薬よりもグリニド薬を選択することが,血糖コントロール改善効果の観点より望ましいと考えられる。【西村理明

●目的 2型糖尿病患者において,経口血糖降下薬(OHA)repaglinideの長期的有効性および安全性を,スルホニル尿素薬glipizideと比較した。一次エンドポイントは,HbA1c値の変化。二次エンドポイントは,空腹時血糖(FBG)値,空腹時Cペプチド,インスリン,トリグリセリド,総コレステロール,HDL-Cの変化。安全性のエンドポイントは,有害事象,低血糖反応,血液検査所見,生化学検査所見,ECG,体重,家庭血糖プロファイル(HBGP)。
●デザイン 無作為,二重盲検,パラレル,多施設,intention-to-treat解析。
●試験期間 試験期間は12ヵ月。
●対象患者 256例:食事療法またはOHA治療を行っている2型糖尿病患者。
登録基準:40~75歳,BMI 20~35kg/m2,HbA1c値6.5~10%。
除外基準:血清クレアチニン値≧140μmol/L,肝障害の徴候,増殖性網膜症,重度のコントロール不良高血圧(SBP>200mmHgまたはDBP>110mmHg),妊娠,コルチコステロイドの使用。
●方法 repaglinide(1~4mg/日,分3,食前投与)群(175例),glipizide(5~15mg/日)群(81例)に無作為割付け。
●結果 12ヵ月後のHbA1c値は,repaglinide群は0.19±0.1%上昇し,glipizide群は0.78±0.2%上昇した(p<0.05)。FBG値についても同様であった(+0.5±0.2 vs +1.3±0.4mmol/L,p<0.05)。
OHA未投与の患者においては,HbA1c値は,repaglinide群で1.5%低下,glipizide群で0.3%低下し(p<0.05),FBG値は,repaglinide群で2.4mmol/L低下,glipizide群で1.0mmol/L上昇した(p<0.05)。
全患者において,repaglinide群では12ヵ月後まで血糖コントロール(HbA1c値)が維持されたが,glipizide群では血糖コントロールが不良となり,5ヵ月後から有意な群間差を認めた(p<0.05)。
第三者の介助を要する主要な低血糖イベントの発生は,両群ともに認めなかった。軽度低血糖の発生率は両群で同程度で,repaglinide群15%,glipizide群19%であった。
●結論 2型糖尿病患者において,repaglinideはglipizideよりも,12ヵ月後のHbA1cおよびFBGのコントロールが良好であった。